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第143話

楽しんで読んでくださると幸いです。

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駿府に帰った翌日、上級家臣と一門衆が一堂に集まっていた。また、父上にお金の件も相談して、ここで発表することになった。更にはいつ家督を継ぐのかもだ。凄く重要なことばかりだ。

「太守様、並びに若殿の御成!」


全家臣が平伏する。この場に佐竹はいない。なぜなら、彼らは与力であって、家臣ではないからだ。まあ事実上の家臣なのは変わらないが。


「皆に今回は申しわたすことがあって、集まってもらった。彦五郎、後は其方が言うように」

「はっ、まず最初に、私が家督を継ぐのは来年の4月になるとのことです。もう一つ、私が家督を継承すると同時に、江戸に本拠地を移します。これは既に決定事項です。異論がある人は今すぐにここで言ってください」

「若殿、異論がある方は居られないかと」

評定衆の1人が僕に言った。ということはもう今更何かいうことはできないということだ。

「江戸に本拠地を移すにあたって、新たな居城は江戸城といたします。昨年より、私が主導で築いていたものです。既に完成はしているので、そこの心配は要りません。また、貴公らには、江戸に屋敷を作っていただきたい。今川家家臣として。忠誠を示して欲しいのです。土地と割り当ては、私が決めています。それに関しては後ほど知らせましょう。この件に関しての公式発表は正月にいたします。その件了承お願いします。また、時期は決めていませんが、新たなお金を発行します。その発行と同時に、銭の給与のものものはそれにてお支払いします。これが私からの伝達事項です」

「「「「「「「「「「ははっ」」」」」」」」」」


一応家臣たちも表向きは異論がないようだ。まあそれはそうだろう。誰か1人が言い始めると雪崩になるが、そうでない限りはそうならない。そういうものだ。それに今川家の軍事力は圧倒的だし。一応、尊重されているというのはわかっただろう。4ヶ月ほど先に伝えているのだから。



「発表は以上だ。余はもうすぐで隠居する。少しずつ実権を彦五郎に譲っていく。また、彦五郎は家督相続と同時に京に行く予定だ。上洛だな。上様に挨拶をして、守護に任じていただく。それ故に、いずれ、彦五郎についていくものを選ぶ。また、江戸に移るにあたって、職制も変える予定だ。一旦全ての役職が変わり、新しい役職に任じる。そのことを覚えておけ。彦五郎はまだ若い。しかし余も少しは関わり、補佐する。それ故に、彦五郎の決定に従え。」

「「「「「「「「「はっ」」」」」」」」」」」


家臣団から一応了承は得られたようだ。まあ後は僕の努力次第だ。僕のこの若さにての家督継承に反対するものも居ろうが、のような意向を組み伏せる必要がある。そして、家臣たちからさらに認められるように励む必要があるだろう。



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