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第138話

楽しんで読んでくださると幸いです。

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武田太郎殿との会談を終えた後、部屋を移して、松も加えて、宴になった。僕は酒と見せかけて水を飲んでいたけれど、太郎殿とかは昼間から沢山飲んでいて、酔っ払っていた。僕とは大違いだ。


僕はお酒の味が苦手だ。そこまで飲まない。お酒にすごい弱いというわけではないのだが、飲むのが辛い。そのため、僕は飲んでも1杯ぐらいだ。松は女性だからもちろんあまり飲まないけれど、太郎殿との仲はうまくいっている様子に見えた。


後で呼び出して、どうなのか聞くか。別に仲がいい訳ではないけど父上も心配していたし。僕と政姫様みたいだと大変だからな。まあここに連れてきている時点でそれはないと思うが。僕は途中で退席したけれど、昼間から始まって夜まで飲んでいたみたいだ。次の日は、2日酔いしている家臣が多かったし、太郎殿も同じだった。そして、僕は太郎殿との仲を聞くために、松を自室に呼んだ。


「お兄様、松にございます」

「入れ」

松がやってきた。太郎殿との暮らしぶりを聞かなければ。

「兄上、急にお呼びとは何故でしょうか?特に私たちの間に何かあるとは思えませんが?」

「其方のことで気になることがある」

「私に今まで興味を示さなかったのに、嫁いだ瞬間ですか?」

「まあそう怒るな。父上も気になっているだろうし、外交にも影響することだ」

「それは、子供ですか」

「子供も含めて結婚生活を教えよ。三国同盟の上で重要な話だ」

「兄上らしくはありませんね。太郎様はよくしてくださいます。お義父様も同じです。まだ、懐妊はしていませぬが、太郎様とはうまくやっています。毎日共に寝させていただいています」

「そうか。まだ嫁いで2ヶ月ぐらいであろう?懐妊していなくても気にせぬが、懐妊は早い方が良い。太郎殿との間に、武田家の嫡男を作れ。今川家の血を引く子供をな。側室などとの間の男子などを絶対に後継のするな。その場合、今川と武田の関係は、悪化、もしくは遠のく。わかっているな」

「もちろんにございます。さすがはお兄様、政治のことしか興味がないのは全く変わっていないのですね。私も太郎様をお慕いしていますし、太郎様と共に頑張ります」

「頼んだぞ。話は以上だ」


とりあえず話した感じではうまくやっているようだ。毎日一緒に寝ているならばまあ何できるだろう。それが早い方がいいが。


まあ僕も人のことを言えないかもしれないけれど、武田家との婚姻政策の失敗は困る。まあ現在の当主の叔父上こと武田晴信は、血縁など関係ないみたいだが。甥である私が無能だったら、父上が亡くなった瞬間にすぐに滅ぼすだろう。


今は、一応重んじてくれているけれど、内心ではまだなめているのだろう。僕が家を継いだ後の手腕次第か。父上が生きている限りは攻めてくるとは思えないし、太郎殿はそのようなことはしないと信じている。


武田晴信は父を追放して、自分の義弟を責めたりと非道だが、まあ強いから敵には回せない。それが面倒だ。絶対に弱体化させる必要がある。今川家の軍人は全員正規軍人で、徴収兵などはいないけれどなあ。


明日には太郎殿は帰られる。今回ので、今川の力はある程度示せただろうがまだ不安要素の方が強い。だからこそ力を蓄える必要がある。


江戸の街は現在、発展途上だ。少しずつ民が移ってきているし、今川家が運営する長屋などの作成もしているが。今川家運営の長屋は、耐震、耐火なども考えて、人のプライバシーなども考えた設計になっている。そのため少し割高だけれど、セキュリティとかはきちんとさせた。


現代のタワマンに少し似ているかもしれない。今川家の長屋は4階建てだ。江戸城の建物は全て3階建てなのだが、外国人でも背を打たないようにすごく高いし、石垣の上に作られているから、それよりは下だが、今の技術では4階建てはかなり凄いだろう。


すでに一部は完成しはじめていて、早い人はすでに移り住んでいる。まあまだ街は建設中だし、なんのために作られているのかはわからない人が多分多いけれど。でもこんなに大きい城だし、何か江戸が重要な場所になると思っている人が多いみたい。今の江戸の住民は建築業者が多いけれど、商人たちもいる。僕は必ず、江戸を始めとして、今川家の領地を発展させる。無能とは言われないようにするのだ。








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