第122話
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その日の夜、僕は寝室には戻らずに、仕事を捌いて、そのまま布団もひかずに執務室で寝た。というよりは、疲れが押し寄せてきて、寝落ちしてしまったのだ。
次の日、僕が起きたら寒気がした。なんかやばい気もしたが隠す方向に持っていくことにした。昨日、政姫様から逃げてきちゃったし、絶対に父上や家臣たちに怒られるだろうなという事で頭がいっぱいだった。まあもう後悔しても仕方がないし、着替えるしかないだろう。幸いこの部屋に着替えは置いてあるから。僕は、刀を差して、木刀を持つと、庭で素振りをした。これは、日課だ。少し、だるくて頭が痛いがまあ大丈夫だろう。
しばらく刀を振っていると、小姓がやってきた。
「若殿、ここにおいででしたか。若殿が寝所においでではないので、焦りました。朝食を用意しています。昨日はお楽しみいただけましたか?」
「は?余は抱いていない」
「若殿、それはいけませぬ。義務を果たしてくださいませ」
「余はそのような事には興味がない。朝食はこちらに持って参れ」
「若奥様が可哀想にございましょう。仮にも将軍家の姫君でございます」
「わかっておる。しかし、なあ、余は女性が得意ではない。」
「子作りは義務でございます。どうか行ってください。」
「わかっておる。いずれな。父上が昨日発表された通り、余は来年、家督を継ぐ。そのための引き継ぎなど諸々を終わらせた後だ。」
「わかりました。それまではとやかく言いませぬ。若殿、どうかよろしくお願いします。若殿の弟君は、僧門に入って久しく、跡継ぎは若殿のみでございます。」
「わかっておる。心配いたすな。」
「はっ」
僕は朝食を食べ終わると、溜まっていた書類仕事をすべて終わらせて、軍からの報告書などをすべて読んだ。その後、今川家の分国法の制定に取り掛かった。まあ主に裁判のことは、お祖父様が作っている。それを現代風に時代に合わせることはすでにできていた。これからは、農民や庶民、そして武家に関する法を定めるだけだ。まず最初にしたのは、軍規を完全に明確にした。更に、僕は軍人を世襲ではなくした。まあ優先権はあるし、軍人の子供のほうが入りやすいが。軍規を作るのに、1周間はかかった。まだまだ先は長い。まあこの政策も画期的だろう。また、士官学校の設立をさせて、家臣たちのうち、家を継ぐ者は、必ず卒業をさせようと思う。そうでないと軍に入れない立場にするのだ。そして、僕が設立したこの軍の率いる将の立場は対等とする。さらに、軍の階級を設立する。まあ基本的には大日本帝国軍と同じだ。まあ僕はわかりやすくしたが。しかし文官も重要なので、上級家臣には特殊学校を卒業させようと思う。文官にも、武官にもなれる学校だ。まあこれはある程度以上の立場の人用だが。
あとは、今川家の役職を考える必要がある。やっぱり江戸幕府みたいにしたいけれどなあ。どうしようか。




