第119話
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僕は、少し待たせた後に、武田晴信、上杉藤虎、武田義信が待っている部屋に行った。
「「「今川宰相様、ご機嫌麗しゅうございます」」」
「うむ、では話しましょうか」
「はっ」
「それで、わざわざ敵対を少し前までしていた私と武田殿を集めるとは何用でしょうか?」
「それは、三国同盟を結びたくて、相談に呼ばさせていただきました。具体的には、今川、上杉、武田で同盟を結ばないかという提案です。御二方はどう思われますか?」
「うーむ、それは考えものですね。太郎、其方はどうだ?」
「某は受けるべきかと。父上、今川家は同盟を結んでいます。この度の提案は、そこに上杉が入るのみ。何の心配がいるのですか。西国の輩に対抗するだけではありませぬか?」
「太郎が言うほど簡単ではないのだが。しかし、口では意味が無いぞ」
「それでです、太郎殿に我が妹を嫁がせます。上杉殿には武田家の娘と結婚していただきたい」
「それは......私は結婚しないと決めているので。しかし、今川家とはどういたしますか。上杉とは繋がりが無いのでは」
「まあそれは、考えていなかったですね。普通に武田殿を挟んだ同盟同士と言うことで」
「でしたら、我が姪を側室として貰って下さい。我が亡き兄上の娘です。現在十六。そこまで年齢も離れていないかと」
「それは、考えておきます。しかし、上杉家の後継はどうされるのでしょうか?」
「後継は我が甥に任せます。先日姉に息子が生まれましたので、その子を養子とし、後継にすることを考えています」
「それはおめでとうございます。でしたら、武田家に適齢のお方はいないのでしょうか?」
「うむ、まあこれからできるとも限らないしなあ。わかった。そこで生まれた暁には、婚約させよう」
「そうしましょう」
「後は、詳しい内容を詰めていきましょうか」
「そうですね、最後に、疑問に思ったのですが、今川宰相様にこのような権限が?家督を継がれていないですし」
「父上から許可はいただいています」
「そうでしたか。すみません」
「いえいえ、叔父上のお気持ちも理解できますから」
「まあ同盟を結ぶ以上、ある程度はお互いに協力はするべきでしょうね」
「私としては、関税を下げて欲しい。海に接していない故、海産物の輸入が大変でな」
「今川家はこれ以上下げるのは無理です。既に五分まで落としていますから」
「上杉殿は?」
「わかりました。今川家と同等にいたしましょう」
「ありがとうございます」
「では、全てのこの三家の領境は五分の関税ということで決まりでいいでしょうか?」
「そうだな。後は、軍同士の協力か」
「はい。内戦に関しては、介入せず。しかし三好などの外部からの敵には共同で対抗でいいでしょうか?」
「そうだな。内政干渉は困るし、傘下などにされたらたまったもんじゃない。それで頼む」
「こちらも同じく」
「では、後は父上を交えて、締結いたしましょう」
「側室の件もよろしくな」
「考えておきます。私はこれから、正妻を迎える必要があるので、すぐには難しいかと......」
「そうでしたな。おめでとうございます」
「おめでとうございます」
「おめでとうございます」
「ありがとうございます」
「武田殿、質問なのですが何故御嫡男を伴われたのでしょうか?」
「それはだ、我が息子には、松姫と会わせたいのと、今川宰相様に合わせたくてな。同い年なのにとても立派なお方だ。我が愚息の勉強の為にも少し話してくれないか」
「こちらこそ、歓迎いたします。友好国の御嫡子とはいずれ協力をしますし。太郎殿、よろしくお願いします。」
「こちらこそ」
「ここでは話しづらいでしょうし、別室で話しますか」
「はい、よろしくお願いします」
こうして、従兄弟でのちに切腹することになる武田義信と話すことになった。どんな話をするのか楽しみだ。




