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第103話

最近ブクマや総合特典が増え気味で嬉しいです!夏休みに突入して、書き溜めの時期に入っていますし(夏休みに一年分のエピソードを書くつもりです)、ブクマなどが増えると作者の励みになります。

次の日の夜、僕は緊張していた。遂に反乱軍と決戦をするのだ。今、僕は前線にいるのだが、実は甲冑を着ていない。甲冑は駿府にあって、急なことで用意できていない。そのため、少し浮いている。とはいえど鷹狩り用の服装は持ってきていた。鷹狩りが趣味という訳ではないが、良い軍事演習になるから行うつもりだった。鷹狩りの服装って、甲冑の下に着る物だ。そのため、僕はそれだけを着た状態だった。前線で指揮を鼓舞したいができない。悔しい物だ。まあ演説はできるから、士気を攻めてあげる。僕の警護は親衛隊、一千が行い、後の一万は戦闘だ。

「若殿、準備が完了いたしました。」

「そうか。よし、作戦決行だ。皆の者、敵は義兄上によって任命された正当な常陸守護、佐竹右京大夫殿を襲う義兄上への謀反人。幕府に逆らう者は許すべからず。幕府に同じく忠誠を誓う者として、必ずや佐竹殿を助けよう。其方らに期待しておる。」

「おおー」

「鉄砲隊撃て、」

戦闘が始まった。


鉄砲隊の人数は少ないし、弾薬も普段よりは無い。だから四半刻ほどで下がらせた。


「国軍達よ。いけ。幕府に害をなす謀反人どもを、討伐せよ。」

一万人の兵が、背後から、突進していく。敵軍はただの射撃だと思っていたが、そうは行かせない。それと同時に、狼煙をあげた。恐らく城内からも見えたのだろう。前方での戦いが始まった様だ。反乱軍はかなり動揺している様に見える。しかし敵は一万を超える軍勢。どうなるのか。


そして、暫く経った。敵軍の大部分は農民だった様で、脱走兵が相次いでいる。そのまま、どんどん追い打ちをかけて、何人かの武将の首が目の前に置かれていた。僕は首を見るのが嫌いだが、まあ仕方がない。前と違って吐く事は無くなった。耐性がついてきたのだろう。


更に一刻経った。戦闘開始からかなり経っただろう。敵軍は完全に崩れて、僕らが勝利した。勝鬨だ。


そのまま、僕は軍勢を率いて、水戸城に入場した。そして、城の大広間の様なところに通された。そのまま上座に案内されて座ると、中にはまだ元服はしていないだろう幼い少年と歳をとったであろう人がいた。

「今川宰相様、この度は救援をありがとうございます。」

幼い少年が言った。しかし佐竹右京大夫殿がいないのが気になる。

「うむ、それで佐竹右京大夫殿はなぜいない?」

「恐れながら、私が説明させていただきます。殿は、何者かに毒を盛られました。それ以来、昏睡状態です。必死に治療をしていますが、全く改善していませぬ。この事は末端の兵は知りませぬし、情報統制をしていますが、異変に気付いた者は多いでしょう。しかし殿がお出ででないので、士気は少し低かったのでしょう。それ故に負け続けたのかと。また、裏切りが相次いだのもこのためでしょう。また、殿が倒れられた翌日に、戦いが始まったので、恐らく国衆によりなされたものかと。」

「そうか。災難だったな。しかし常陸を安定させることを心掛けよ。」

「はっ」

「義兄上にこの事は伝えておく。ここまで追い詰められたのは過失だ。わかるか。守護となった国の安定を保つ仕事を疎かにしたのと同様。義兄上より、沙汰が下される可能性もある。覚悟しておけ。」

「はっ」

僕の予想通り、右京大夫殿に何かあったか。はあ大変だな。今川家の助けがなかったら落ちていただろうし。まあここで話は終わった。しかし疲れた。佐竹家が滅びなくてよかった。まあ最善の結果だろう。





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