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A愛  作者: 望郷者
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再出発

動き出す世界

あれから3ヶ月。


人間というものはしぶといもので、人工知能と敵対しても滅亡に至ることはなかった。


彼らの生活はおよそ300年は巻き戻ってしまったが。


夜にはろうそくをつけるのが当たり前だ。


今までの生活が、全て夢だったかのように感じる者もいた。


ある日の朝だった。


日本中に号外が届けられる。


「人工知能チップ改造の容疑で、英藍容疑者・仁孝容疑者を逮捕」


「人間に歯向かうプログラム、23年前に設定か」


世界中に衝撃が駆け巡る。



人工知能は、感情を持っていなかったのだ。


そして、アオイのAIは、プログラム上起こった「バグ」だった…。


「容疑者『時限爆弾を仕込んでいるようで楽しかった』」


瞬く間に止まっていた時が動き出す。


世界各地で2回目のIT革命が起きた。


世間の驚きが覚めやまぬ中で、人々の生活は変化する。


AIが、暴走を始めた頃のように。


アオイ「終わったんだな。やっと…。」


僅か2週間後、アオイ家にも電気が灯る。


冷蔵庫や洗濯機など、さまざまな家電製品が戻ってきた。


年末。


多くの人々が日常生活を取り戻した。


政府は恐れて手を出せなかった政策を実行する。


家庭用AIの再設置である。


この期間で、AIのプログラムに対する規制が多くかけられた。


もう二度と、あのような凶悪犯罪は繰り返されない。


スマホにSiriが戻る。


部屋の隅にアレクサが戻る。


アオイ「あんな事があったのにもう1回AIを買うなんて、人間って面白いよね笑」


「ほんとそうだよね。」


アオイ「また冷蔵庫にショートケーキ20個買ってるじゃん!1個ずつ買ってっていったのに笑」


大晦日。


年明けの瞬間、少し部屋が狭くなったアパートにアオイたちの声が響く。


「明けましておめでとう!!」


アオイ「今日何時から挨拶だっけ?」


「アオイってほんと時間覚えるの苦手だよね笑」


アオイ「アレクサ、Siri、今日の予定を教えて。」


「私覚えてるって!昼の3時だよ!」


アレクサが真っ赤に光る。Siriが独特の音を立てる。


「スミマセン、ヨクワカリマセン」




ありがとうございました

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