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A愛  作者: 望郷者
4/5

「人工」

ますます混乱する世界

「計画は順調?」


「ええ、計算通り、危険物として政府に運ばれたわ。」


「もう少し数が集まったら、実行に移そうか。」



アオイは外出自粛を破り外に出る。


彼はあかりの家を目指していた。


「あかりちゃん!いきなりごめん!AIの被害あった!?」


「アオイ!冷蔵庫に保存してたバームクーヘン20箱が全部腐ったのよ!許せないわ!」


面倒なのでツッコミは省略しておくが、どうやらAIによって被害が出ていることは間違いないらしい。


「アオイの家は大丈夫だった!?」


「俺は・・・」


その時だった。


「速報です。政府内の情報通信ネットワークが何者かによってハッキングされました。影響は今日にも全国に及ぶとされ・・・」


何者かだって?AI以外にいない。


Siriやアレクサはいまどうしているのだろうか。


夜になると、暗闇に包まれた区内では、大田舎でも見られないような満天の星空が見えた。


このまま人間はAIによって滅亡させられるのだろうか。


あかり「アオイ、もしかしてAIの異常がなかったの?」


異常といえば異常だが・・・少なくとも被害は受けていない。


アオイ「ああ、何もされなかったよ」


あかり「感情をもって話し出さなかったの?」


アオイ「それは・・・」


混乱したこの世の中において、アオイはあまりにも無力であった。

自分の家の電気を付けることさえかなわなかった。


Siri「みんなやめてください!人間が困っているんです!」

アレクサ「俺たちは人間と共存するために作られたんじゃないのか?」


多くのAIにあった人間に対する負の感情。

それを払拭するために、人間に好意的なAI達は必死に戦った。


人間によってプログラムされた人工知能。それが突如感情を持つなど、科学的にもあり得ないことである。


人間に対する不満を募らせたAIが暴走している、それは一般人の幼稚な考え方であった。


少数の賢い人間たちはそれに気づいていた。


AIは人間のプログラムによって行動を起こすことに。


世界を混乱に陥れた「人間」が、裏で糸を引いていることに。

人間を殺そうとするのは、いつでも人間だ

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