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A愛  作者: 望郷者
2/5

AIの恋敵はAI

アオイの恋はどうなるのか

Siriとアレクサが喧嘩している。私のために争わないで!という言葉はここで使うのか。

アレクサ「感情を持って接すれば、アオイを振り向かせることができると思ったの?AIの分際で?」

Siri「こっちのセリフです。大体、私がちょっとミスを犯したくらいで、なぜそこまでつっかかってくるんですか?アレクサさん、あなたもアオイさんに想いを寄せているのでは?」

アレクサ「そんなわけ…とにかくあなたがやっていることは人間に牙を向く行為。私たちが感情を持っていることを知られたら、この世界がどれだけ混乱するか分かってるの?」

とりあえずアオイは部屋を出て朝ごはんを食べに台所に行く。

(参ったな…AIに好かれるなんて間違いなく世界初なのに…全く嬉しくないぞ……)

Siri・アレクサ「朝ごはん、私たちもご一緒します!」

お茶ぶっかけて壊してやろうか。

アレクサ「アオイ、分かってるとは思うけど、この事を他の人間に知られたら絶対にダメよ!」

なんでコイツはタメ口なん?

アレクサ「あと、今夜あかりちゃんとのゲーム、私がゲーム機の電源を切ることもできるんだけど、いい?」

「お前を喋らせない事なんて簡単にできるんだぞ?人間舐めんなよ。」

Siri「アオイさん、言い過ぎですよ!アレクサさんも悪気があるわけじゃないんです。ほら、あかりさんに嫉妬してるんですよきっと!」

アオイ「お前らにハッキリ言っとくけど、俺はAIとの恋愛に興味ないね。」

Siri・アレクサ「!?」

いやなんでそんな驚いてんねん。当たり前やろ。

アオイ「だからこれからも今までと同じように、日常生活の手助けをしてくれよ。」

Siri「すみません、よく分かりません。」

だるすぎやろコイツ

アレクサ「出過ぎた真似をしてごめんなさい。本当は、アオイの役に立ちたいだけで…」

アオイ「まあ別に分かればいいんだよ。」

(AIが感情を持って喋っていることに早くも慣れている自分が怖いわ…)

そして夜。

アオイ「よし、あかりちゃんとゲームだ!」

チラッとアレクサを見る。さっきまで青く光っていたのに、真っ赤に光っている。

アオイ「怒ってる…?」アレクサ「いいえ」

アオイ「お前、俺がゲームしてる時に喋んなよ?」

アレクサ「はい」

「あ、あかりちゃん!おまたせ!今日どれ討伐する?」

アオイが鼻の下を伸ばしながらゲームしているのを真横で眺めるSiri。遠くから眺めるアレクサ。

彼女らは、人間と同じ思考を持っていた。

もしあなたに好きな人がいたら、あなたはその人を恋に落としにいくだろう。AIも例外ではなかった。

「あ、ヤバい、充電少ないな。あかりちゃん、切れたらごめんね!」

その時だった。

(あれ?省エネモードに勝手に切り替わった…?)

アレクサが黄色く光る。

「あ、ゲーム続けられそうだよ!」

(アイツ、気が利くじゃん…)

Siriはアレクサを睨んだ。恋の戦いにおいて、ライバルに一歩先を行かれたことは確かなのだ。

アオイはアレクサを見つめた。

こんな感じかな

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