表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あの日の後悔。  作者: 太郎
序章
3/4

第1の試練

「鹿川さん...?」なんで鹿川さんがここにいるんだ?それに鹿川さんは若返っていないのも不思議だ。


「えっと...君達は誰なの?それにここはどこ?私は死んだはずなんだけど。」鹿川さんは何が起こっているのか理解できていない。さっきの僕とまるで同じ反応で少し笑ってしまう。


「ここは、地獄。待っていました。鹿川 なずなさん。貴方には生まれ変わる資格が与えられました。」こちらもさっきとまるで同じ反応でそう鹿川さんに返した。


「そう。地獄ということは納得したけれど、生まれ変わる資格って?」


数分後、幼女は僕にした説明を鹿川さんにした。その後、僕と鹿川さんが試練を受ける旨を聞くと試練の説明を始めた。


「試練は全部で8つ。そして、貴方達が初めに受ける試練の場所は過去の間。詳しい内容はそこにいる管理人に聞いて。過去の間へはこの扉から行けるから見事クリアできたらここに戻ってきてね。」幼女はそう言って目の前にある扉を指さした。とても禍々しい...まるでケッパ城の門みたいだ。とにもかくにもやると決めた以上行くしかないだろう。しかし、鹿川さんと共に試練をクリアできるのだろうか。あんな事があった手前、前のように鹿川さんを見ることは出来ない。


「ねえ、もしも、私達が試練をクリア出来なかったらどうなるの?」


「魂が消えてなくなる。」


「え?」僕は試練が失敗した時のことをなにも考えていなかった。確かにクリアしたら生まれ変わるという程の褒美があるのだから、失敗した時の罰があっても不思議ではない。それにしても魂が消えてなくなるとは言葉上の意味は理解出来ても実感がまるでわかない。


「まあ、あまり気にしなくてもいいよ。消えてなくなるといっても痛くもないし、生きていた世界で生きていた事実は変わらないから。」


「そう。まあ元々死んでいるし、地獄で一生暮らしていくよりかはもう一度死ぬほうがマシね。」鹿川さんは感情を何処かに置いてきたような、虚無感に満ちた表情でなんとはなしにそう答えた。


そして、僕達は第1の試練の場所ー過去の間へと足を踏み入れた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ