約束をすっぽかすやばい同級生
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私が、小学生のときの話である。
同じ学年に斎藤知香という子がいた。
ぱっと見は普通のこなのだが、とっても有名人だ。
そう、悲劇のヒロイン?ぶっているということで。
しかし、その方法はなんというかとても適当であった。
同じ日に何人かと別の約束をする。
そのうちの一つの約束は守るがそのほかはすっぽかす。
そんなことをすれば約束をしていた面々から
「どうして約束をやぶったの!」
と、問い詰められる。
まあ、当たり前の反応である。
その当たり前の反応に彼女は突然わんわんと泣きながら「ごめんなさい、ごめんなさい。」とあやまるのである。
幸か不幸か、この時のことを見ていた面々は斎藤さんが守れないような約束をしていたことを知っていた。明らかに自分に非がある状況なのにまるで相手が悪いかのようなこの時の反応をみて、斎藤さんはヤバイ人。となり、同じクラスの人たちからは距離を置かれてしまったようだった。
しかし、この斎藤さん次は隣のクラスに突撃した。
だが、隣のクラスにも噂が広がっていたし、遊ぶ約束した隣のクラスの子との約束もすっぽかし、次第に隣のクラスだけではなく学年のみんな放課後はおろか、休日にも遊んではくれなくなったのである。
しかし、この斎藤さん次は下の学年に突撃した。
だが、例のごとく噂はひろがっており、なかなか遊ぶ相手は見つからなかったようであった。しかし、見つかってもすっぽかし、そのうちだれも遊んではくれなくなってしまったのである。
しかし、この斎藤さん次は先生に突撃した。
いじめられている!と先生に訴えたらしい。
だが、凄まじいことに先生にもうわさはひろがっていた。
いや、先生方にはしっかりとした証言が届いていた。
何度も約束を破られた子や断るも何回もしつこく遊びに誘われた子の話や、「遊ぶ約束をした」と言って突然自宅に押しかけてきたという保護者からの話もあったらしい。
後で知ったことではあるが、斉藤さんの親も斉藤さんの所業は把握していたらしい。
しかし、何度も親が注意をしても斉藤さんの悪癖が治ることはなかったのだ。
このことも学校側、先生たちは把握していたようだった。
どんな話し合いがあったのかはわからなかったが斉藤さんの先生突撃事件で斉藤さんは保健室登校になったようだった。
他の生徒たちと距離が置かれて斉藤さんも少しはおとなしくなるのではないかと思われた。
「私ってカワイソウ!なんの病気でもないのに保健室登校なんて!!」
そう他の保健室登校の子に愚痴っているのが聞こえてきた。
偶然ではない、斉藤さんはほぼ毎日大きな声で自分が保健室登校していることへの不満を割と大きな声で話しながら登校し、下校しているのだ。
これを聞いた時、わたしは率直に斉藤さんはやべえやつだと思った。
斉藤さんが約束をすっぽかし始めた時にはそれはいけないと説得しようとした正義感あふれる子もいた。
約束をすっぽかされて泣いている子もいた。
先生たちだって、注意してくれたし、約束を破るのは悪いことだと、何度も説得してくれた。
ああ、斉藤さんには何一つ伝わってはいなかったんだ。
「やばいね。斉藤さん」
隣にいた子の口からぽろっとそんな言葉が出てきた。
「うん」
斉藤さんになんとなくもやもやしたものの、私が何かしたくらいでは斉藤さんは変わらないだろう。
本人も変わりたくはないのかもしれないし。
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