表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
心を失った君に。  作者: 4Nドロイド
始まりの島
19/27

逆襲

二階堂たちが海斗の死亡を確認した翌朝、アナウンスが始まった。

『ピンポンパンポーン。二種類のキメラが全滅したので、中心島にライオンとヤギとヘビの王道のキメラを三十匹配置しました。イベントを終わらせるために頑張って討伐してくださいね。』

アナウンス終了直後に二階堂たちは中心島に向かった。そこには四つ腕くまの食い荒らされた死体が散らばってた。そして、ライオンの群れのように、立派なたてがみを生やしたキメラを中心にに何匹もメスのキメラが囲んでた。これは無理と判断した二階堂は一時撤退することにした。キメラ自体も高さは四メートルぐらいはあった。流石の米田たちも手を出すほどバカじゃなかった。

その日の夜、亜美の檻に三つの影が近付いた。米田、矢部と三谷の三人は網に近づき、猿轡を亜美に着けた後、亜美の服を脱がした。

「グヒヒ。やっと出せるぜ。」

「ほんとだよな。しかしいい体だよな渡辺は。」

「んん〜」

「悪いね、渡部さん。彼らの為がどうしてもって言うから」

とニヤニヤしながら、米田が笑う。下半身裸の亜美は涙目に抗う。『海斗君助けて』そう届く筈のない念話を送った。

『了解。』

するとアナウンスが流れた。

『ピンポンパンポーン。キメラが全滅したので、イベントを終了します。勝者は、三船くんのチーム。』

「うそ、なんであいつのチームが勝つの。まさか生きてー」

米田が慌てる。

「ご名答。俺はここにいるぜ」

そこには、片手剣を持ちながら、月を背景に海斗が立ってた。

「うわあああああああ」

この叫びを聞きつけた二階堂達が集まる。殆どの彼らは海斗を見て取り乱した。二階堂と九重の二人は海斗を見て、すぐに斬りかかった。二階堂が海斗の刀を振り上げた瞬間ー

「貸出終了」

と、海斗が呟く。瞬く間に二階堂が崩れ落ちた。そのすきに、海斗が刀を拾って、笑顔を浮かべた。

「やっぱり、刀だよな」

刀を手にした海斗は、後ろのゲス二人の頭を飛ばした。そして、穏やかな顔で亜美を縛ってたロープを切った。

「悪い、ここまでするのに時間が掛かった。今からこの下らない生活を終わらせるぞ」

そこには返り血を浴びた海斗が月光に照らされ、もはやシュールと言うしかないような光景が存在した。返り血を浴びた少年が穏やかな顔で血まみれの刀を抱えながら、後ろに檻に入った少女。

二階堂と九重はこの景色に一瞬気を取られた。

この隙に、海斗は二人の間をすり抜け、祠に向かった。だが、祠には井上がいた。井上が海斗を狙ってUMP25を撃ちまくった。

「うおおおおおおお!これでお前に勝つ!」

「悪いな、英太。お前には死んでもらう」

海斗は弾丸を避けながら、井上に斬り掛かった。井上は神速の刀に精神が反応したのか、気絶して、倒れた。

「オン。早く」

世界が静止した。海斗の刀が後数センチで井上の首を飛ばしてた。だが、この静止した世界で。海斗が刀を引きもどした。

「オフ」

再び世界が動きだした。海斗が祠を開き中を確認する。海斗達のクリスタル、そして不良達のクリスタルが入っていた。そして、二つのクリスタルを祠の中にある凹みにはめた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ