海のイベント2
海斗達は順調にコインを不良島のタコを倒し、一つ集めたその時、黒い信号弾を見た。米田達の島からだ。
「海斗、あの信号弾どうする?多分二階堂さんのグループじゃないけど」
祐介が海斗に聞く。
「無視するぞ」
海斗達は自分達の島に帰る為のいかだに向かって歩いていたら、海斗が前回ケガを負わせられた四つ腕の熊が四匹も森の中にいた。その上、争いもせず、一つの群れのように行動してる。
「気をつけろ、俺が何とかするからお前ら退がれ」
海斗が熊に向かって歩いた。熊は海斗を囲んだ後、立った。連携して海斗に一斉攻撃をした。海斗は微かに笑った。
「オン。早く」
海斗の世界が止まった。熊は僅かに海斗に向かって動いた。この静止した世界で海斗は熊の頭を刀で切断した。
「オフ」
世界が再び動き出した。海斗の周りの熊は首から血を噴水のように吹き出していた。
「すげぇ。速すぎて見えなかった。貝の時もそうだったけど。大輔、明人、お前らは見えたか?」
太一の問いに二人は首を振る。
「あれ、人間じゃねえぜ」
「聞こえてるぞ。」
海斗が割り込む。
「ごー」
「ま、確かに人間辞めてるかもな」
みんなで笑う。だが、心から笑ったのは祐介だけ。海斗を除いた他は苦笑のような笑い方で、海斗の事を更に怖がった。海斗は笑うのは心からではないー心は無いに等しいー、周りに合わせるためだ。
海斗が続く。
「この島にはコインが一つしかない。多分各島には一つずつしかない。本命は中心島だろう。そこで、明日、中心島に向かう」
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二階堂のグループと米田のグループは共に休養していた。彼らのメンバーは怪我していたり、精神的に壊れていたり。その中、二階堂、紺野、三谷の三人でコインを探しに行った。
翌日、海斗達と二階堂達が遭遇した。
「あら、三船君。あなたもコインを探しに?」
「ああ、俺らは一つしかないのでな。お前らは二つ持ってるんだろ?」
二階堂は海斗の質問には反応せずにただ笑ってた。だが、紺野が見事に顔色変えて海斗を睨んだ。
この反応を見た海斗は大体のことを悟った。
「ところで九重君がいないけどけがしたの?」
「彼が頑張りすぎたのよ。」
すると、突然波が引いた。この時、海底にコインが輝いて見えた。紺野が取りに行った瞬間、プレシオサウルスが現れた。海斗は刀を構えた。紺野はプレシオサウルスの後ろに回りこもうとしたその瞬間、バラバラになって帰ってきた。
プレシオサウルスの尻尾に飛ばされ、死んだ。二階堂は槍を空間から取り出し、三谷は弓を。海斗は日向達に戻れと命じ、AWPを取り出した。
「援護は任せろ。お前らはコインを取りに行け。」
「言われなくてもそうしますわ、三船さん。三谷さんは下がって。」
二階堂が走り出した。紺野をバラバラにした尻尾が再び向かってきた。
その時、海斗がプレシオサウルスの目に撃った。その痛みにもがく時、尻尾は軌道を変えて二階堂にあたらっずに済んだ。だが二階堂がコインを取りに行った瞬間、プレシオサウルスの足、よりはヒレが振りかざされた。二階堂はヒレを槍で受け流して下がった。だが皮膚には傷つかず、ただ逃げた。その間、海斗は狙撃でサポートしていた。二階堂が逃げる事が出来たのも、海斗が振りかざされたプレシヨサウルスのヒレや尻尾を正確に狙撃し、軌道をずらしてたからだ。一旦砂浜に上がった二階堂は、少しバテてた。思ってたよりプレシオサウルスの一撃は効いたようだ。海斗は刀を取り出し二階堂の元に向かった。
「こんなところでへばってる場合じゃないぞ、お嬢様。」
「あなた、ハア、ユニークアイテムを二つ持ってるのね」
「こっちが本業なんでな。」海斗がAWPを空間に直す。「スナイパーは借り物」
海斗はプレシオサウルスの前に向かい待った。尻尾が向かってきた。
「オン」
世界が止まっても、プレシオサウルスの尻尾と目は動いていた。海斗に音速ー海斗にとっては時速1キロだったけどーで向かってきた尻尾を海斗は避けた。プレシオサウルスの体の上に飛び乗って、首を登り、手榴弾三つをプレシオサウルスの口の中に詰めて飛び降りた。首を辿って降りた。忘れずコインも回収した。
二階堂の前に戻った後に呟いた。
「オフ」
「三船くん、あなた何もしてないでしょ」
「まあ見てな。」
数秒後、プレシオサウルスの口から血が吹き出た。
海斗はプレシオサウルスの首を初めに、肉を切り取り始めた。
「少し分けてちょうだい。」
「お嬢様は自分で取ったらどうですか?」
血まみれのまま海斗が言う。
「わかったから刀貸しなさいよ。」
「お断りさせて頂きます。では。」
海斗は肉を片手に島に戻った。