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頑張ったのに悪女扱いは酷くないですか  作者: 梶 ゆう


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疾風の如く6

魔法とか転生とか全くない物語です。

メインテーマは、格好のいい男前なお嬢様の物語。

火曜日と金曜日に更新を行います。


「お兄様、カチア様は伯爵様のご令嬢ですよ。男爵家でまったく吊り合いがとれません。

お兄様が例え男爵家の当主であったとしてもです」

クリスの先制攻撃。


「あ〜クリス、ベルンは私が子爵に陞爵しょうしゃくさせたし、カチアがブルマイスター伯爵家を継ぐ事はないわ。

カチアは男爵家を新しく興す事になるから、男爵枠を1つ持ったまま嫁ぐ事になるわね。

というかベルン、妹に未だ説明して無かったの」

私の援護射撃。


「お兄様、陞爵(しょうしゃく)おめでとう御座います。

ですがその様な重要な事を何故さっき教えてくれなかったのですか」

クリスの第二撃、褒めて責める。

(それはそうね。男爵から子爵への陞爵(しょうしゃく)は、貴族にとって軽い事じゃなわ)


「クリスそれは、俺とカチア殿との間では重要な事では無いからだ」

ようやくベルンが反撃。

しかし、この攻撃はクリスに届かない。(貴族として理解出来ない)


「俺は、カチア殿には求婚はさせて貰った。

但し返事はカチア殿が俺を認めた時にして貰う事になっている。

子爵程度への陞爵しょうしゃくでは認めて貰うには到底足りない」

ベルンの第2撃。


「子爵では足りぬか。では何を持ってカチアに認めさせる」

私はここでキッパリとベルンに腹をくくらせる。

歯切れの悪い事を言ったら惜しいけれどベルンは切る。


「私はクルト伯爵の命令に従いアーダルベルト殿と領民を安全な所まで避難をさせる事には成功しました。

そして、その功績がシルディア様に認められて子爵となる事が出来ました。

しかし、騎士団長としては主君であるクルト伯爵の命と要塞を守り切る事が出来ませんでした。

この二つに匹敵する事で無ければ、カチア殿認めて貰うには足りないと考えています」

ベルンの第3撃はまさかのフレンドリーファイア。

ベルン、私に説明してどうするの、貴方の相手はカチアとクリスよ。


「お兄様、幸運にもブルマイスター要塞は健在です。

救援に成功すればカチア様はお兄様を認めてくださるとお考えですか」

何も言わない婚約者のカチアの代わりに妹のクリスが兄のベルンに確認する。

(クリス、ナイス攻撃)


「ブルマイスター要塞健在の情報を知るまではそれで足りると思っていたが、健在であると知った今では、それでは少し足りないと思っている。

私はシルディア様が開発した兵器を使った新しい戦法を歴史に刻みたい」

ベルンの第4撃がクリーンヒット。

ベルンの言葉にさっきは『認めない』とか言っていたブルックが頷く。


(ブルック、さっきは認めないとか言っていたのに手の平返し早すぎない)

とフローラに視線で語る。

(ベルンがカチア一筋なので安心されたのですよ)

フローラがカチアを見てベルンを見て視線で語る。

(じゃちょっと、ブルックをからかってみようかな)


「あっははは。ベルン、ますます気に入った。カチア、お前はそれで良いか」

私は沈黙を続けるカチアに確認を取る。

(ちらりとブルックを見ると、苦笑いをしている。いたずら成功ね)


「はい、私がその戦法に納得出来れば」


「判った、二人の婚約を認める。

但し結婚は私かカチアが認めた場合にのみ。

それまでは、二人とも貴族としての節度は守る様に。

クリス、貴方もそれまではこれまで通りの愛人でいて良し」


「かしこまりました」

迷いが晴れて納得顔のベルン。


「あわわわ」

私の最後の言葉で、兄に二人の関係をバラされて顔を真っ赤にして絶賛パニック中のクリス。


そしてカチアは、

「結婚してもシルディ様の秘書も未来の筆頭侍女も辞めませんよ」

(私的には助かるけど、領主の仕事はどうするの)


「それはいいね。夫婦でシルディア様の近くで暮らせる」

(もう一度聞くけど領主の仕事はどうするの)


「「シルディ様、宜しいですか」」

見事にハモって許可を求めむベルンとカチア

(領主の仕事のはクリスを男爵にして代官として任せればいいわ)


「それは願ってもない事だわ」

(しかし、そこまで決まっているならサッサと結婚すれば良いのに、ベルンも男の子ね~~)



「フローラ、一つ提案が有るのだけど」


「それなら、私もシルディ様に提案が有ります」


「じゃそれで行きましょう」

私もフローラも互いに頷く。


私とフローラの謎の遣り取りに困惑しているベルン

「ベルン、この二人関係は、これ位の事は普通です」

とカチアがフォローする。


「フローラの率いる予定だったウノシルディス騎士団の直接の指揮権はベルンに任せる」


「了解致しました。フローラ様の騎士団をお預かり致します」

ベルンの言葉にフローラが頷く。


「バルタザール殿には私から話を通しておく。

カチアと共に新しい戦法を思う様にやってみせよ」


「はっ、有難き幸せ」


「戦略指示はフローラが行うが、戦術指揮はベルンに極力任せるように」


「かしこまりました」


「「それではシルデイア様、失礼致します」」

晴れ晴れとした顔でベルンは敬礼をするので、私も敬礼で返す。

(あれ、こんな敬礼の遣り取りって今まで無かった様な)


「「私達も失礼致します」」

フローラにカチア、クリスも敬礼をして立ち去る。





「行っちゃね」


「ああ、行っちゃたね」


「ブルック、この後の予定は」


「やる事は山程あるけど、君が寝るまで子守歌を聞かせる位の時間はあるよ」


「子守歌だけですか。ケチ。もう歩くのも面倒、私をベッドまで運んで行って。今日はもう限界。私は寝る」

そう言って私はブルックに抱き着いた。


「分かりましたシルディ」

ブルックは優しく私を抱き上げる。


「うむ、素直で宜しい。好きよブルック」

ブルマイスター要塞健在なり この情報によりウノシルディス解放の余韻に浸る間もなく援軍を組織する事となります。 6万の残敵が健在な中、戦術的には不味い作戦が開始されます。

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