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シリウスはこう語った  作者: SHIPPU
第一章 転生
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第6話 手伝い

 

 今日は、宿の手伝いをする日だ。

 

 少し緊張しながらも、心に決意を固める。


「マーサさんに迷惑をかけないように、頑張らないと。」


 部屋を出ると、マーサさんはすでに台所で朝食の準備をしていた。


「おはよう、シリウスちゃん。」


 彼女はにこやかに笑いながら、私に声をかける。


「おはようございます!今日から、お手伝いをさせていただきます!何から始めればいいですか?」


 私はそう答えながら、テーブルに座る。

 

「まあ、ありがとう。」


 マーサさんは優しく微笑む。


「まずは、朝食の準備を手伝ってくれるかしら? テーブルをセットしてくれると助かるわ。」


「はい、わかりました!」


 私はすぐに行動に移り、テーブルに食具を並べる。


「他に、何かすることはありますか?」


「そうね……それなら、お花を生け替えてくれるかしら?」


 マーサさんはそう言いながら、花瓶を指さす。


「庭に咲いている花を摘んで、新しいのを飾ってくれる?」


「はい、わかりました!」


 私は庭に出て、色とりどりの花を摘む。

 

「……こんなにたくさんの花が咲いているんだ。」


 その美しさに感動する。


 花を生け替えると、マーサさんは嬉しそうに頷いた。


「とても綺麗よ、シリウスちゃん。ありがとう。」


「いえ、こちらこそ。」


 私はその言葉に、心から嬉しくなる。

 

「他に、何かすることはありますか?」


「そうね……客室の掃除を手伝ってくれるかしら?」


 マーサさんはそう言いながら、掃除道具を手渡す。


「はい、わかりました!」


 私はすぐに客室に向かい、掃除を始める。

 

 丁寧に床を拭き、ベッドメイキングをする。


 しばらくすると、マーサさんが客室のドアをノックする。


「シリウスちゃん、夕食の材料が足りないの。市場に行ってハーブとキノコを買ってきてもらえるかしら?」


「はい、喜んで!」


 私はそう言いながら、市場に向かう。


「…ハーブとキノコだね。」


 市場に着くと、トーマスさんがにこやかに挨拶してくれた。


「おお、シリウスちゃんじゃないか。今日は何の用だい?」


「マーサさんに頼まれて、夕食の材料を買いに来ました。」


 私はそう答えながら、必要な材料を選ぶ。


「トーマスさん、これください。」


「あいよ。」


 トーマスさんはそう言いながら、材料を袋に入れる。


「シリウスちゃん、村の生活はどうだい?」


「とても楽しいです。」


 私は心からそう答える。


「みんなが優しく接してくれるのでとても嬉しいです。」


「それはよかったわい。」


 トーマスさんはにっこりと笑う。


「また、来てくれよ。」


「はい、ありがとうございます!」


 私はそう言いながら、市場を後にする。


 宿に戻ると、マーサさんは私を迎えてくれた。


「おかえり、シリウス。買い出しはどうだった?」


「はい、無事に買えました!」


 私はそう言いながら、材料を渡す。


「トーマスさんが、とても優しくしてくれました。」


「よかったわ。」


 マーサさんはにっこりと笑う。


「さあ、夕食の準備を始めましょう。」


 夕食の準備を終えると、マーサさんと一緒にテーブルに座る。


「今日は、シリウスが手伝ってくれたおかげで、とっても助かったわ。」


 マーサさんはそう言いながら、夕食を食べ始める。


 テーブルの上には、温かいハーブチキンのシチューが並んでいる。


「このシチュー、シリウスが買ってきてくれたキノコとハーブを使ったのよ。」


 マーサさんはそう言いながら、シチューを一口食べる。


「どう? 美味しいかしら?」


「……美味しい!」


 私はシチューを一口食べ、その深い味わいに思わず笑みがこぼれる。


「キノコの風味とハーブの香りが絶妙です!」


「まあ、ありがとう。」


 マーサさんは照れくさそうに微笑む。


「それから、このパンも村のパン屋さんが焼いてくれたのよ。チーズと一緒に食べてみて。」


「はい!」


 私はパンにチーズを乗せ、一口かじる。


「……ふわふわで、とっても美味しいです!」


「よかったわ。」


「最後に、デザートもあるのよ。」


 そう言いながら、彼女はフルーツの盛り合わせをテーブルに置く。


「リンゴとブドウは、近くの村の果樹園で採れたの。新鮮でしょ?」


「わあ、きれい……!」


 私はその色鮮やかなフルーツを見て、目を輝かせる。


「いただきます!」


「どうぞ、たくさん食べてね。」


 マーサさんは優しく微笑みながら、フルーツを一口食べる。


「シリウスちゃんがいてくれて、本当に嬉しいわ。」


「私も、マーサさんと一緒に過ごせて嬉しいです。」


 心からそう思った。


「これからも、たくさんお手伝いします!」


「ええ、頼んだわよ。」


 マーサさんと笑いながら、夕食を続けた。

第6話を読んでくださりありがとうございます<(_ _)>


作品のタグにある通りぼのぼのですね...

ただ、本来ぼのぼの?もあるので、かなり不穏です。


次回は、この作品の世界観を開拓します!



誤字脱字&誤った表現があれば優しく教えていただければ幸いです。

感想&レビューお待ちしております。

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