表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シリウスはこう語った  作者: SHIPPU
第一章 転生
1/18

第1話 目覚め

初めて書く作品です。練習作です!

温かい目で見て頂けると幸いです。

 …

 ……

 ………


 意識がゆっくりと現実に戻ってくる。


 まぶたの裏にちらつく光が、次第に形を成した。


「ここは…」


 どこか違和感を覚えた。


 それは柔らかく、澄み渡り、まるで鈴を鳴らすような響きだった。


「……え?」


 もう一度、声を出してみる。


 今度は意識的に、耳を傾ける。


「これは……私の声?」


 驚きと混乱が一気に押し寄せる。


 頭の中が騒ぎ立て、心臓が高鳴る。


 ふと、自分の手を見る——それは細く、しなやかで、まるで別人のものだった。


 顔を触り、体を確かめる。


 かつての自分とは明らかに違う、柔らかな曲線と、滑らかな肌。


「まさか……転生したのか?」


 声は、その疑問をさらに際立たせる。


「……これが、今の私…」


 声を出すたびに、その響きが自分の中に染み込んでいく。


 慣れない感覚に戸惑いながらも、どこか新鮮さも感じる。


 しかし、ふと疑問が浮かぶ。


「……でも、私は……前世では、誰だったんだろう?」


 頭を掻きむしりたくなるほど、記憶が曖昧だ。


 前世の自分が男だったのか、女だったのか——それさえも、はっきりと思い出せない。


「確か、私は……いや、何だったか……」


 記憶は薄い霧の中に溶けていく。


 断片的な映像や感情が浮かんでは消えるが、それを掴むことはできなかった。


「もしかしたら、前世でも女だったのかもしれない……いや、男だったのかもしれない……」


 その曖昧さが、さらに自分自身への疑問を深める。


 新しい体、新しい声——そして、失われた過去(記憶)


「でも……」


 声を出しながら、自分に言い聞かせるように呟く。


「これが、私の現実()なんだ。」

第1話を読んでくださりありがとうございます<(_ _)>


一見典型的な転生ものですが、個人的に一捻りがある作品にしようと思います。



誤字脱字&誤った表現があれば優しく教えていただければ幸いです。

感想&レビューお待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ