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蛇足・断片・番外⑤~読んでもらうためにその1~

【文章のこと】


 細かい書き方――文章法などは、既に多くの方がエッセイで言及されているのでここでは触れません。

 

 一つ挙げるならば、なろうで上位にランクインされている作品の大半が、行間をあけて書かれています。

とりあえず、下記をご覧ください。



(例)行間詰めてある

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

 曲の始まりはドラマチックに。魔性の悪女、カルメンの登場だ。

「いつ好きになるかって?」

 さあ?どうかしら……。言い寄ってきた男の問いを思わせぶりな言葉ではぐらかし、ふと一点を見つめたカルメンは……。

「でもそれは、」

 悪戯っぽく笑う。

「今日じゃないわ。」

 広場の喧騒の中、妖艶に歌い出す。

「恋は思いの儘

自由に羽ばたく小鳥~♪

籠の鳥なんてイヤ!

恋は気ままで移り気~♪」

 半音階の仄暗く妖しい旋律。静かな情熱を感じさせるポルタメント。密やかなピアノがカルメンの魅力をひきたてる。

「口説いても脅しても泣いたってダメよ

振り向きゃしない~♪

追われるよりも追う恋が

性に合うのよ~♪」

 恋……恋……、黒髪を気だるげにかきあげ、思わせぶりな流し目。

 けれど、男は不機嫌そうに黙りこんだまま。

「お喋りと無口?

恋は無口が好きよ♪

貴方が嫌っても

あたしが本気にさせるわ!」

 はやしたてる観衆。カルメンは不敵に笑う

「もし嫌うなら嫌う貴方が~好き♪」

 彼女の一挙手一投足に観衆は釘付けだ。なのにその男は……

「攻めて攻めて落とすわ

さあ覚悟しろ!」

 挑発的に言い放って、男に一輪の薔薇を投げつける。人生を狂わす恋の序曲。

 ビゼー作曲 オペラ《カルメン》より《ハバネラ》

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


 いかがですか? この行間ギッチギチ。

 読みにくい、と感じませんか?


 この文は拙作『メモリー』から持ってきましたが、実際はこんなふうになっています。



(例)行間あけてある

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

 曲の始まりはドラマチックに。魔性の悪女、カルメンの登場だ。


「いつ好きになるかって?」


 さあ?どうかしら……。言い寄ってきた男の問いを思わせぶりな言葉ではぐらかし、ふと一点を見つめたカルメンは……。



「でもそれは、」


 悪戯っぽく笑う。


「今日じゃないわ。」



 広場の喧騒の中、妖艶に歌い出す。


「恋は思いの儘

自由に羽ばたく小鳥~♪

籠の鳥なんてイヤ!

恋は気ままで移り気~♪」



 半音階の仄暗く妖しい旋律。静かな情熱を感じさせるポルタメント。密やかなピアノがカルメンの魅力をひきたてる。



「口説いても脅しても泣いたってダメよ

振り向きゃしない~♪

追われるよりも追う恋が

性に合うのよ~♪」



 恋……恋……、黒髪を気だるげにかきあげ、思わせぶりな流し目。


 けれど、男は不機嫌そうに黙りこんだまま。



「お喋りと無口?

恋は無口が好きよ♪

貴方が嫌っても

あたしが本気にさせるわ!」



 はやしたてる観衆。カルメンは不敵に笑う。



「もし嫌うなら嫌う貴方が~好き♪」



 彼女の一挙手一投足に観衆は釘付けだ。なのにその男は……。



「攻めて攻めて落とすわ

さあ覚悟しろ!」



 挑発的に言い放って、男に一輪の薔薇を投げつける。人生を狂わす恋の序曲。


 ビゼー作曲 オペラ《カルメン》より《ハバネラ》

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


 画面スクロールの手間は多少あれど、読みやすさは改善したかと思います。

 敢えてスクロールさせるようにして『タメ』を作る手法もあります。


 また、読みやすい作品は、一文の長さがさほどでもなく、言い回しが簡単で、また難しい漢字にはルビを振ってくれています。

 書き手だとつい漢字変換してしまいますが、自分が手書きで書けない漢字はほぼアウト、ルビを振るのが無難です。



◆◆◆



【前書きと後書き】


 あくまでも『小説』が読みたいのだから、前書きと後書きに余計なこと書くなやー! ってご意見も確かにあります。ランキング上位作はこのあたり、大変スッキリさせているものが多かったです。

 でも、せっかくあるなら活用したい!


 前書きと後書きで付加価値をつけられるといいですね。


ーーーーーーーー

前書きに書くこと

ーーーーーーーー


①残酷描写の警告文

 前にも書きましたが、残酷描写がダメな読者はおられます。なので、暴力を受ける、流血あり等のシーンには、ひと言警告文を入れた方が良いと思います。

 また、次の話で前話のあらすじにさらりと触れるなら、『読みとばしていただいて問題ありません』の一文を入れることもできますね。



②R15ラブあり

 バトルシーンです!

 第〇章最終話です

 挿絵あり!


 ネタバレしない程度の予告文があると、読者の期待を煽れるかも。

 〇〇視点、と書いたりもしますね。あと、ゲームベースの物語ならステータスとか。

 あとはバナー(自作他作問わず)を貼る方もいますね。



③誤字報告ありがとうございます!

 たくさんの方に読んでいただき感謝です!


 誤字報告を受けたら、必ずそのページに「ありがとう」を。誤字報告しても、『作者が修正しました』って通知はきませんから。

 また、二つ目の文は何気に「本作はたくさんの人に読まれている」と暗に主張・宣伝しているのですよ( ´艸`)

 実際のPV数――10万PV突破しました! って書く人もいますね。



ーーーーーーーー

後書きに書くこと

ーーーーーーーー


①クレクレ文


 賛否はありますが、た~にゃんはあっていいと思います。だってね、評価☆って本文末尾と同じ画面に表示されない。広告バナーがバーン! と載っちゃって、ほぼ存在を気づかれないと思う。だから、


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

面白かったと思ったら、広告バナー下の☆☆☆☆☆を★★★★★にしていただけると、作者のモチベーションがアップします!

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


 このシンプルなクレクレ文、☆の場所、評価のつけ方をこれ以上ないほど的確に教えてくれています。スバラシイと思いませんか。



②次話投稿予定


 例えば「次話は、明日のお昼頃投稿します」とか。作品を読んでくれる読者の全員が、割烹を見てくれるとは限りません。プチ予告を入れるのもあり。「明日から新章突入! 全〇話」とか。



③注釈・解説、クイズ等


 『前世の知識』を引き合いにだして、専門的な知識を語るとき。また、物語の時系列が前後するときは年表など。イラストまでは描けなくとも、文字+フローチャートくらいならワードでパパッと作れます。

 また、後書き欄利用してクイズ出している作品も見かけました。アイディアですね(^^)



 前書き&後書き――確かに毎話ごとにギッチリ何行も書かれていると、ムカッとくる読者もいるのかもしれません。でも、そこは作者の腕次第。前書きや後書きが楽しみになってしまう作品だってあるのです。

 前書き&後書きも、『読者が見て面白いか否か』が評価の分かれ目かな、と思うのです。



 注意があるとしたら、一点だけ。


━━━━━━━━

投稿後の修正

━━━━━━━━


 これ。すっごく面倒くさいことだと思います。投稿したらしっぱなしの方がラクですよ。そりゃ。


 でも、投稿して一ヶ月も経っているのに後書きに『次話投稿は明日のお昼頃です!』の一文が載り続けているのはいかがでしょう?


 自作を『一発屋』と思っていないのなら、このような『要らない文』は削除し、読み手がウザったさを感じないように配慮したいものです。



◆◆◆



【ランキングタグの活用】


 意外と知らない『ランキングタグ』――。


運営さんの説明(その1)↓↓

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

ランキングサイトが発行しているタグを小説ページに設置することができます。


ランキングサイトやタグについては、各ランキングサイトの説明をご覧ください。

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


 ですけど、実際にこのように利用をされている作者をた~にゃんは今まで見たことがありません。


 多くの作者は、ここになろう掲載の自作リンクを貼っておられます。つまり、自作の宣伝欄として活用しているのですね。


運営さんの説明(その2)↓↓

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

ランキングタグ以外の設置について

ランキングタグの他にもウェブリングやご自分のサイトへのリンクや拍手など、各種HTMLタグを設置できます。

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


 ランキングタグ設定では、①目次の下、②各ページの下、③①②の両方、にそれぞれ自作小説へのリンクを貼り付けることができます。ちなみに広告バナーよりも評価星よりも下に表示されますので、毎ページに貼ってあってもウザったく感じられない代わりに目立ちもしません(苦笑)。

 ときどき後書きで誘導しないと、存在を気づかれすらしないと思います。


 でも、あるなら活用すべきですよね!

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― 新着の感想 ―
[一言] 行間大事ですよね。 ウェブで読む小説ってことで、行間だけで、読みやすさが変わりますよね。
[一言] 確かにweb小説は行間があいてる方が見やすいですよね。 私もなるべるあけるようにしています。 あとランキングタグでの自作リンクは私もよく使ってますw 特に効果的なのはスピンオフ短編を書いた際…
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