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06 お付き合いの申し出
明久君は真剣な顔になって私に言った。
「付き合ってくれないかな」
って。
あの明久君から?
明久君の方から告白されるなんて、そんなの夢みたい。
私、まだ実は眠ってるんじゃ。
でも、ほっぺをつねってみても、目覚める気配はないし、痛みも感じる。
ずっと気分がふわふわしたまま。
どうしよう。どうしよう。
これじゃあ、宿題なんてぜんぜん手が付かないよ。
返事?
当然、OKするしかない。
でもお兄ちゃんがこれをしったらどうなるか、心配なんだよね。
明日返事をしますって言ったけど。
邪魔されないように行動できるかな?