表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/14

01 夢


「姫、どうかあなただけでもお逃げください」

「そんな、できません。最後まで一緒だと誓ったではありませんか」


 燃え盛る城の最上部で、一組の恋人が立っている。

 一人は姫。

 もう一人は、その姫を守るための騎士だ。


 二人は、燃え盛る城の中で固くだきしめあった。


 互いの心は、危機的状況の中であっても、同じ方向を向いていた。


「ああ、姫。私も同じ思いです。本当はこの腕から貴方を離したくない。どうか、この命つきるまであなたの傍にいさせてください」

「ええ、私こそ。死んだあとでもずっと一緒よ」


 そして、二人の姿は炎の中へと消えていった。


 燃え盛る炎に包まれるなか、姫と騎士が永遠の愛を誓いあった。


 だが、遠くからその二人を見て、悲しそうにする一人の男性の姿を、彼等は知らない。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ