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097◆戦争勃発


◆戦争勃発


あたし達が遊んでいる間にモッフルダフがこの国での商売(と言っても卸しと買付けだけど)を終え、海岸沿いを回り込みながらお隣の国へ出発することになった。


当然モッフルダフから、あたし達にもお誘いの声がかかったのだが、まりあ先輩から国境沿いの町から隣国の軍隊が接近しつつあるとの情報が伝わって来たので、今は旅に出ない方が良いとの知らせが来た。


みんなは、すっかり先輩と仲良しになっていたので当然まりあ先輩の事を心配したし、傭兵のリアムは軍に志願すると息巻いた。


あたしも、まりあ先輩がこの国の女王さまでなければ、それこそ死刑になっていたかも知れないし、こういう時こそ先輩の味方になってあげたかった。

それに、あたしは謁見えっけんした際に、女王さま(せんぱい)にこの国の子爵(Viscount)の爵位しゃくいを授かっていたため、お城への出入りも自由にできる。

そこであたしは、その知らせが届くと、すぐにお城へと向かった。


今回はメイアもシルフも、女王さまとは面識があると言うか超仲良しになっていたので同行させている。


・・・

お城に着くと、女王さまと軍の指揮官たちが作戦会議を開いていた。

あたしは戦争のプロではないので、会議が終わるまでおとなしく控えの間で待っていたが、1時間ほどすると会議が終わり、まりあ先輩がやって来た。


ごめんなさいね。 隣の国とは1年前まで戦争状態だったのだけれど、和平条約を結んでから何もなくて安心してたのに・・・


先輩、あたし達は、こう見えても結構強いですよ。 メイアだってドラゴンだし、シルフもゴーレムくらいなら倒せちゃったりします!

あたし達がついていれば百人力、いえ千人力以上ですよ。


ありがとう、セレネ。  でも、心配しないで。 この国の軍隊は、大陸一の強さと優れた兵器を持っているわ。

隣国の国王も本気で戦争をする気はなくて、交易を優位に行うために、たまにちょっかいを出して来るのよ。

今回も国境でしばらく睨みあうか、少々の小競り合い程度で大きな戦争にはならないと思うわ。


そうなんですか。 少し安心しました。


このゴタゴタが片付いたら、またみんなで遊びましょうね。

女王さま(せんぱい)がそう言うので、何かあったらすぐに連絡してくれるように約束して、あたし達は宿へ戻ることにした。


・・・


が、これから数日後に、事態は最悪の方向に動き出す。


ちょっとした小競り合いが発生したのは、いつものことだったのだが、隣国側は急な出兵命令だったので兵士の頭数を揃えるために、ごろつきのような傭兵を大量に雇ったのだ。

それらの傭兵たちを隣国の無能指揮官が、コントロールできなかった。


結果、傭兵の一部が自分の好き勝手に暴走して、女王さまの軍隊と本格的な戦争になってしまった。

いったん戦争が始まってしまうと、お互いに後が引けない状態になってしまう。


和平を結ぼうとするにも相手方の指揮官が無能過ぎて、どうにもならない。

和平を結ぶとか退却すると自分の立場が悪くなると思っているのだから、事がどんどん悪い方へと流れていく。


そして気が付けば、双方の国の兵士の大部分が戦争に駆り出される大事態に発展していったのだった。


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