表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/572

087◆船出(大陸へ)


◆船出(大陸へ)


どこまでも続く青い空と青い海、今日は快晴だ。 風も爽やかで、心地いい。

久しぶりにメンバー全員がそろって、こんなに嬉しい事はない。


モッフルダフが商品の仕入れに走り回っている間、あたし達は船旅に必要な準備を担当することになった。


まずは、食料と水。 水は飲み水の他にも、炊事やお風呂用などたくさん用意しなければならない。

大きな樽に入れた水を一時的に借りた港の倉庫に運ぶ。


重い荷物を荷車に積むのも、その荷車を押すのも、力持ちのメイアがいるととてもはかどる。

でも一度、商店街の人たちに幼児虐待の疑いをかけられたので、気をつけなければいけない。


食料も数か月分だと、もの凄い量になる。

ただし、野菜はフィアスの背中で栽培できたり、鳥も放し飼いをすれば卵も毎朝生みたてが取れる。

自給自足できるもの以外をリストアップして、手分けして買いに走っては、倉庫に分類して保管する。

フィアスが巨大烏賊に襲われたときに、薬とか日常使う細々とした物も全て流されてしまったので、それらも確認して補充した。


こうして、みんなで慌ただしく航海の準備しているうちに、気が付けば10日も経っていた。


そして、モッフルダフを探していた船乗りたちが居たことを、あたしは不意に思い出した。

ずいぶん日にちが絶ってしまったけれど、今日の夕飯の後にでも、モッフルダフに伝えよう。


確か名前は、アルビンとスヴェンとラッセだったっけ?  手帳を出して確認する。

はたして、彼らはモッフルダフの仲間なのか、それとも敵なのか。

まあ、名前を教えてくれたくらいだから敵ではないと思うけど、心配ではある。



そして、出航前日の朝がやって来た。

今日の午前中には、モッフルダフの買い付けた商品が、すべて倉庫に搬入される。


最終日に搬入された品々をチェックリストで確認したら倉庫から出して、フィアスと運搬船のそれぞれに分けて積み込む。

今回の航海では、中型の運搬船をフィアスに曳いてもらうのだそうだ。


積み荷は様々なリスクを考えて、フィアスと運搬船の両方にうまく分けて積んで行く。

万一、前回のようなことになっても船|(一応帆船)で航海は続行できるそうだ。

なので、片方がダメになっても商売に大きな支障がでない。


そして出航当日、なんとモッフルダフがアルビンとスヴェンとラッセの三人組を連れて来た。


よぉ。 お姉ちゃん。  元気だったか?

こ、こんにちわ。 えーーっと 元気でした。

わっはは  そりゃよかった。

はぁ・・ どうも・・・


おじさんとJKの会話が長く続くわけがない。

 

なんでも、聞けば彼らも大陸に渡って商いをしているのだそうだ。

そして毎回、この島から大陸へ渡るときには、モッフルダフといつも一緒だったらしい。


アルビン達とモッフルダフは、今回の航海中、フィアスの背中に建てられた住居用の小屋に寝泊りする。

フィアスの背中にある倉庫の商品も大半がアルビン達の物で、この島の特産品や武器、金属インゴットなどが積まれている。

一方、モッフルダフは復活するまでの期間を無駄にしてしまったので、商品の仕入れが間に合わず、いつもの半分も無いらしい。 (モッフルダフの商品は、フィアスと船に分散して積んである)


あたし達は、せっかくフィアスと仲良くなれたのに、後ろの運搬船に乗ることになった。

こっちの船も大きいのだけれどフィアスと比べてしまうと3分の1程度の長さしかない。

メイアは、きっとフィアスの広い背中で遊びたくなるに違いない。



それじゃあ、出発するぞーーー!


おぉーーーっ!!


モッフルダフの船出の掛け声とともに、みんなで一斉に気炎をあげる。


さぁ、いよいよ大陸目指しての長い船旅が、今これから始まるのだ。


この先にはいったい、どんな冒険の数々が待ち受けているのだろうか!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ