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052◆1階層目(その3)


◆1階層目(その3)


要塞に近づくに連れて、魔物の気配がどんどん強くなってくるのが分かる。


あまりこういった経験がないあたしにも、それが感じられるのだから魔物の数がそれだけ多いか、それとも魔力の強い大物がいるかのどちらかだろう。


出来れば弱い魔物がたくさんいる方が、シルフがいないと戦闘力が皆無のあたしにとっては都合がいいのだけど・・・


もっとも数が多い場合でも魔物たちは人間の軍隊とは違って、統率が取れているわけではない。

なかには、ファイヤーウルフのように数頭がチームとなって襲ってくるものもいるが、大半の魔物は単独行動だ。

もしも、知恵のある魔物が何十体も連携して襲ってきたら、あたし達はあっという間に全滅するだろう。


エイミーが集会場を破壊してから10分ほど歩くと、いよいよダンジョン(要塞)の入口が見えてきた。


あっ、あそこ。 あの窓のところからセクメト(体は人間、頭はライオン)みたいなのが、こっちを見てる!

エイミーがゆび指す方を見るが、あたしには全く見えない。  もしかしたらこっちの世界の人の視力は、めちゃめちゃいいのかな?


メイアが首を縦にコクコク振っているので、窓に魔物がいたのは間違いないのだろう。


セクメトって、前に遺跡にいた奴(獣人)みたいなのかな・・・

だとしたら結構体が大きいし、ダンジョンの中にたくさんいるかも知れない。


そんなことを考えていると。

セレネ。 あなた、これを使ったら。  エイミーがスコーピオンに似た小型のマシンガンを手渡してくる。


ここに折りたたんであるストック(銃床)を起こして体に当てて打てば銃が安定するから初めての人でも使いやすいし、連射できるから打ち損じることも少ないと思うよ。


マガジンも5つあげるけど、弾ぎれだけは注意してね。 そうそう、マガジンは頑丈にできてるからフォアグリップとして使うといいよ。

ありがとう、エイミー。   これなら自分を守れるし、戦闘中にシルフに余計な負担をかけないですむよ。


この時、エイミーが荷車に積んでまで武器を沢山持って来ようとしたのが何となく理解できたし、茶化して悪かったなと思った。


ダンジョンの入口は、頑丈な大きな石を積み上げて造られた高さが20mはあろうかと思われる門と分厚い木で出来た扉で守られていた。


まずは、この扉をどうやって壊すかね。

エイミーが、扉を手で叩いて材質や強度を確認している。

ロケットランチャーは、こんなところで使いたくないしなぁ・・・

やっぱり、爆破だよね~

こっちを見ながらニヤニヤしているが、あたしにはどうしたらこんなに頑丈そうな扉を壊すことができるか想像できない。


よしっ!  ちゃちゃっとやっちゃうから、離れて見てて。

そう言うとエイミーは扉の数か所に爆薬を仕掛け、導火線に火を放つと凄い勢いであたし達が隠れた岩陰に飛び込んで来た。


ドォーーン


次の瞬間、大きな爆発音とともに壊れた扉や門の一部が、バラバラと雨のように降って来る。


ひょーー

ちょっと火薬の量が多かったかな。 でも、ほらっ。 見事に穴が開いたよ!


なるほど、あれほど侵入者を拒んでいた頑丈そうな扉には、大きな穴が開いていた。



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