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040◆エイミーの弟妹


◆エイミーの弟妹ていまい


エイミーの弟はカイル、妹はマーブルと言う名前だそうだ。

二人ともまだ小さいのに、我ままなことは少しも言わずにエイミーの言う事をよくきくお利口さんだ。


今は、メイアと三人でお昼ご飯の仕度を手伝ってくれている。


ジャイアントラビットの肉は、柔らかくてとても美味しいそうだ。

メイアが生のままでつまみ食いをしないか心配で、遠くからこっそり見ていると、目にも止まらぬ速さで一切れ飲み込んだ。


あちゃー やっぱり我慢できなかったかぁ・・・


メイアが口をモグモグしているのをカイルとマーブルがじ~と見ているので、あたしは慌てて肉を焼くために用意した平たい石を持って三人のところへ急いだ。

三人で石を積んで作ってくれた釜戸の上に、平たい石を乗せて火をおこす。


石が焼けてきたので、その上にラビットの肉を乗せジュージュー焼く。  辺りに肉が焼けるいい匂いが立ち込める。


これで、むこうの世界にあった玉ねぎやピーマン、焼き肉のたれがここにあったら最高だったのにと思う。


隣にいたメイアが半端ない量の涎をたらしているのに気が付いて、そっとハンカチで拭いてあげた。


ほおっておくと肉をメイアが全部食べてしまいそうなので、近くに生えていた大きな葉っぱを取ってきて、取り皿の代わりにした。


一人ずつに肉を取り分けた後、あたしの分の半分をメイアのお皿に乗せてあげる。

だって、今は幼女の姿に変身しているけど元の体は、あたし達の誰よりも大きいのだから。


メイアはそのことに気が付くと、たどたどしい言葉で「ありがと」と言って、可愛らしい笑顔で笑った。

ズキューン


あたしの はあと は、その笑顔に見事に撃ち抜かれてしまった。

胸がキュンキュンする。 母乳が出ないか心配になるほどだ。

冗談は誰も聞いてくれそうにないので、あたしもお肉をいただくことにしよう!


焼き肉のたれは無かったのだけれど、エイミーが持ってきた岩塩をパラパラと振る。

これが最高に美味かった。 やっぱり美味しい物が食べられると幸せな気持ちになる。

みんなの顔を見回すと、同じようにみんな幸せそうな顔をして肉をほおばっていた。


ただ一人、エイミーを除いて・・・


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