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039◆魔物がうようよ


◆魔物がうようよ


次の日、いよいよ魔物が出るという密林地帯に突入することになった。


密林は見通しが悪いところに、エイミーの小さな弟と妹が一緒なので、かなり注意が必要だ。

RPGのパーティーの隊列ではないけど、先頭はあたしとシルフ、間に弟君、妹、メイア、エイミーの順で進むことにした。


エイミーは銃の腕前がかなりのものらしく、どこで手に入れたのか分からないがショットガンを抱え、それとは別に破壊力が強そうなM500みたいなのを2丁腰に下げている。


なるほど、それであそこに最後まで残って頑張っていられたわけだ。 これなら安心して、しんがりを任せられる。


密林と言っても最初は木もまばらで、細い獣道のようなところを進む。 でも獣道が出来ているなら、それなりに危険な生き物がいる証に他ならない。


だんだんと木が密集して生えてきて、天気が良いのに森の中は薄暗い。

ときどき、バサバサと鳥が飛ぶ音が聞こえて、そのたびに体がビクッとなる。 お化け屋敷と同じで、何かが突然現れやしないかと神経がピリピリしているのだ。


こういう状態で誰かがパニックを起こすとパーティーが全滅してしまうことがあるので、十分気を付けなければいけない。


ねぇ、エイミー。 魔物って、いったいどんなものが生息しているの?


そうねぇ・・ あたしが見た事があるのは、ファイヤーウルフ、雪ヒョウ、ゴブリン、ドラゴン、デスワーム、大サソリ、あとは・・・


あ゛ーーー 要はめちゃめちゃ沢山いるってことね。  あたしは、特に虫系が苦手だ。 デスワームってなんだよ!  超怖いよ!



バアーーン


突然、エミリーの銃が火を噴いた。  あたしは咄嗟に身構えるが、エイミーの弟も妹も平気な顔をしている。


なになに? 早速、魔物がでたの?



ごめん、ごめん。   エイミーが軽いノリで謝ってくる。

ジャイアントラビットが居たんで食料を調達したのよ。


エイミーは、30mほど先の藪の中から、1mはある大きな兎を担いで戻った。


これでも、まだ子どもだね。  親になると3m以上あるよ。  このままだと重たいから、ちょっと捌いちゃうね。


手慣れているのだろう。  エイミーは10分もしないうちに食べやすい大きさに切り分け、持ってきた手提げ木箱にしまった。


木箱の中には、アイススライムが入っているので、肉が腐りにくいそうだ。

 

同じくらいの歳なのに、エイミーは何でもできて凄いなと思う。  あたしも、もっとしっかりしなくちゃいけないな。


お待たせ。 それじゃ、行こうか。  エイミーの掛け声で、再び歩き出す。


ちょっと離れると、先ほどのジャイアントラビットの死骸に、もうファイヤーウルフが群がっていた。

姿が見えないだけで、ほんとうは近くに魔物がたくさん潜んでいるのだろう。


グゥーー あたしとシルフのお腹が同時になった。  お互い顔を見合わせ、クスクス笑った。


もうすぐお昼ご飯だ。


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