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世界録3:理想の価値
世界録3:理想の価値
理想や夢といったモノの輝きは、宇宙に浮かぶ星々の輝きと同義なんだ。
だから、気づくのさ。
その輝きは彼方であるからこそ価値があり、もしそれを一度手中に収めてしまえばーーーそれは道ばたに落ちている石ころと、何ら変わらないってことにね。
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世界録3:反証:石ころの価値
理想も夢も、彼方にある。
けれど、その価値は他でもなく―――此処に。
……青い鳥は、すでに此処に在り、
道ばたの石ころが輝くとき、人は再び手を取り合う。
天地の星がそろったなら、勝てるさ。例え、相手が「理」なんてばかげたものでもね。