表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔弾の狙撃手リィン  作者: ルピナス
第1章「出会い編」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/4

第3話「冒険者」

受付嬢「あのー……これって、あなたが仕留めたんですか?」

床に転がる巨大な魔猪を見ながら、受付嬢は戸惑った声を上げた。

リィンは小さく頷く。

受付嬢「本当に……?」

ヘイム『あーこれは疑われてるな』

リィン「……売れないなら帰る」

リィンが猪の脚を掴み、引きずろうとした。


そのときだった。

「待ちな、そこのやつ」

低くしゃがれた声が響いた。

ギルドのカウンター

椅子に、酒を片手にひとりの老人が座っていた。


白混じりの髭。

深い皺。

古びた革鎧。

そして、足元には大きな戦斧。

「ガルド爺か」

「また酒飲んでやがる」

周囲の冒険者が小声で囁く。

ガルドはゆっくりと立ち上がり、猪の前まで歩いてきた。

ガルド「魔猪だな」

しゃがみ込み、額の穴を覗き込む。

ガルド「……ほう」

指で穴をなぞる。

ガルド「一発で額を抜いてやがんな」

周囲がざわつく。

「嘘だろ」

「誰がやったらこうなるだ?」


ガルドはゆっくり立ち上がる。

ガルド「坊主、お前か?」

リィン「坊主じゃない。」

ガルド「へ?女か?」

ヘイム『もう少し外見に気を使ってればな…』

リィンは銃の握把を握りしめる。

ヘイム『ごめん…ごめんって』


ガルドは鼻で笑った。

ガルド「その鉄の棒みたいなもんでやったのか?」

リィンは何も言わない。

ガルドはニヤリと笑う。

ガルド「本当なら大したもんだ」

ガルドは周囲の冒険者を見渡す。

ガルド「だが…こいつらみたいにホラ吹きまくってるかもしれねぇ」

「誰がホラ吹きだ!」

数人の冒険者が笑う。

ガルドはリィンを見る。

ガルド「証明してみるか?」

受付嬢「え?」

ガルド「裏には訓練場があるんだ。」

戦斧を肩に担ぐ。

ガルド「お前さんが実力を示せばいい。」

ヘイム『ほう…』

ヘイム『リィン…この爺さん只者じゃないぞ』

リィンは少し頷く。

リィン「見返りは?」

ガルド「見返り?」

リィン「…私は普通に冒険者登録すればいい。」

リィン「実力を証明する必要なんてない」

ガルド「そりゃその通りだ」

ガルドは受付嬢を見る。

ガルド「嬢ちゃん。もし、こいつの腕前が本物だったら買取額を割増してもらえるか?」

受付嬢は溜息をつく。

受付嬢「酒代のツケに回しときますね」

受付嬢は笑顔で答えた。

ガルドは頭をかきながら、裏の入り口に歩き出した。

ガルド「小娘、こっちだ」

リィン「…わかった」


その言葉に、ギルドの空気が変わった。

酒を飲んでいた男が立ち上がる。

カードをしていた冒険者も席を離れる。

「おいおい」

「本当にやるのか?」

ガルドはニヤリと笑った。

ガルド「外だ」

ガルド「全員来い」

ガルド「面白いものが見られるかもな」


そして小さく呟く。

ガルド「……本物ならな」

リィンは何も言わず、ヘイムを肩に掛けた。

こうして、少女の最初の試験が始まろうとしていた。

読んでくださり、ありがとうございます。

ジジイキャラって良いですよね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ