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かごめ封印  作者: 月音


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18/19

第5話――信用の代償――

【追跡者】


桃矢はずっと、背中に視線を感じていた。

はっきりとした敵意ではない。

殺気とも違う。


ただ――何かが、自分を”測って”いる。


「……主」

ハクが、桃矢の肩で小さく唸った。


「つけられてるな」

「ああ」

桃矢は足を止めずに答える。


京都の夕暮れ。人通りの少ない裏路地を歩きながら、彼は自然な動作で周囲を確認した。


「後ろだ。距離を保って、ついてきてる」


「敵か?」


「……わからない」


桃矢は、胸元に下げた小さな木札に、そっと触れた。

九州の山で、山の神から”預かった”もの。


《山守の証》

鹿とも、白虎ともつかない文様が刻まれている。

文字はなく、ただ古い刻印だけが風化せずに残る不思議な札だ。


それが――呼び水になっているのは、間違いなかった。


「主、このままでは店に辿り着く前に――」

「ああ。向こうもそれを狙ってる」

桃矢は小さく息を吐いた。


ならば。

「ハク、少し付き合ってくれ」

足を速める。


人気のない路地へ。神社の裏手へ。

そして――誰もいない、月明かりだけが落ちる空き地へ。

桃矢は立ち止まった。


【山守の末裔】


風が、ざわりと鳴った。


次の瞬間――地を蹴る音。


「っ!」

影が跳んだ。


桃矢は反射的に身を引く。拳が、頬をかすめて空を切った。

速い。


そして――重い。


「待って!」

桃矢の声に、相手は一瞬だけ動きを止めた。


月光の下、その姿が浮かび上がる。


人影だった。


山の匂いを纏った、屈強な体躯。


褐色の肌には古い傷跡。鋭い目は、獣のように桃矢を捉えている。


腕には、深い火傷の痕があった。


「……人、だな」

低い声。警戒を隠さない。


「なら、話せますよね」

桃矢は両手を下げたまま言った。武器を持たない。戦う意思がないことを示す。


「俺は、争うつもりはありません」


「嘘だな」


相手は間合いを詰める。

「その札を持つ者が、ただの人間なはずがない。

山の神の力を宿す者は――戦士だ」


次の瞬間、再び拳が飛んだ。


「っ……!」

桃矢は受け身を取りながら後退する。


攻撃は鋭い。だが――致命を狙っていない。


試している。

力を、覚悟を、器を。


「あなた、山で生きてる人ですね」


桃矢は息を整えながら言った。

「山守の一族……違いますか」


相手の動きが、わずかに止まった。

「……知っているのか」


「はい」

桃矢は真っ直ぐに答えた。


「山の神に仕える一族。

代々、山を守り、獣と語り、土地の霊力を調える人たち。

九州だけでなく、日本各地に散らばっている――」


「散らばっている、か」

相手は苦く笑った。


「その通りだ。散り散りになった。

俺たちは――もう、一族とは呼べない」

その声には、深い痛みが滲んでいた。


【失われた誇り】


「山守一族は、代々《山守の証》を継いできた」


相手――一樹は、月を見上げた。

「それは、ただの札じゃない。

山の神との契約の証であり、一族の誇りだった」


「だが――」

彼の拳が、ぎりと握られる。


「二十年前、俺たちは失った」


「何を……?」


「すべてを」

一樹の声が、低く落ちた。


「山が、荒れた。

人間が好き勝手に開発し、土地の霊力が乱れ――

禍が生まれた」


「俺たちは戦った。

祖父も、父も、兄も――一族総出で、山を守ろうとした」


「でも……」

彼は、腕の火傷痕を見下ろした。


「足りなかった。

力も、数も、何もかも」


「祖父は、最後に《山守の証》を山の神に返した。

『もう、我らには継ぐ資格がない』と」


桃矢の胸が、きゅっと締め付けられた。


「……それから?」


「一族は散った」


一樹は静かに答えた。


「ある者は都会へ。ある者は別の山へ。


俺は――残った」

「祖父の最期を看取るために。

そして、いつかあの札を取り戻すために」


だから。


「だから、攻撃できない」


一樹の目が、細くなる。

「なら、その札を渡せ。

それは元々、我ら山守が代々受け継いできた証だ」


「それは、できません」

即答だった。

「これは――山の神から、預かっているものです」


「預かりもの、だと?」


「はい」

桃矢は胸に手を当てた。

「俺の物じゃない。

だから、俺の意思で譲ることはできません」


沈黙。


京都の裏路地に、虫の声だけが落ちる。


一樹は、ゆっくりと拳を握った。

「……なら、奪うしかない」


「それも、できません」


桃矢は、少し困ったように笑った。

「だから――提案があります」


【奇妙な賭け】


「俺の家、すぐ近くの古本屋《十二支堂》で、一週間暮らしてみませんか」


「……は?」

一樹は完全に予想外の言葉に、動きを止めた。


「気づかれずに、その札を持ち出せたら」

桃矢は静かに続ける。

「その時は、差し上げます」



一樹は、完全に言葉を失った。


数秒の沈黙の後。


「……正気か」


「本気です」

桃矢の目は、真剣だった。


「ただし、条件があります」


「俺や、俺の周りの人を――傷つけたり、殺したりしたら」

「その時点で、あなたの負けです。諦めてください」


ハクが、低く唸る。

「主……それは危険すぎる」


「大丈夫」

桃矢は小さく微笑んだ。

「この人は、本当に悪い人じゃない。

ただ――取り戻したいだけなんだ」


一樹は、桃矢の顔をじっと見つめた。

その瞳には、疑いがない。


恐れもない。


ただ――真っ直ぐな、信頼があった。


「……面白い」



長い沈黙のあと、一樹は短く息を吐いた。

そして、頷いた。

「いいだろう。その勝負、受ける。

だが――」


彼は鋭い目で桃矢を見据えた。

「俺は、本気で奪いに行く。

手加減はしない」


「構いません」

桃矢は、静かに応えた。

「ただ…一週間、見ていてください。

俺が、なぜこの札を持っているのか」


【十二支堂の日常】


翌朝。

桃矢はいつも通り、店を開けた。


「おはようございます」


「ああ、おはよう」


カランカラン、と鈴が鳴る。


最初の客は、近所の老婦人だった。

「桃矢くん、また妖怪に困っててね」


「どうしました?」


「台所に、小さいのが住み着いちゃって。

悪さはしないんだけど、夜中にガタガタ音がして……」


「ああ、それなら」

桃矢は奥から小さな札を取り出した。


「これを台所の隅に置いてください。

一週間で馴染みますから」


「いくら?」

「いえ、お代は結構です」

「まあ……いつも悪いわね」

「いいんですよ。困った時はお互い様です」


老婦人が去った後。

一樹が、静かに口を開いた。

「……金を取らないのか」


「ええ」

桃矢は何でもないように答えた。

「必要な人には、無償で」

「商売にならないだろう」

「そうですね」

桃矢は苦笑した。

「でも、これが俺のやり方なんです」


一樹は、黙ってそれを見ていた。


昼過ぎ。

また客が来た。


今度は、近所の小学生の翔太。

「あの……」

おずおずと、店に入ってくる。


顔色が悪い。目が赤い。泣いていたのだろう。


「いらっしゃい」

桃矢は優しく微笑んだ。

「お母さんは?」


「……来られなくて」

翔太は俯いた。


「お母さん、病気みたいで……」


桃矢の表情が、少し変わった。

「どんな?」


「わかんない。でも、すごく苦しそうで……

夜も眠れないって」


「悪い夢を見るの?」


「うん……」

翔太は小さく頷いた。


「怖い夢ばっかりで、朝起きるともっと疲れてるんだ」


桃矢は少し考えてから、奥へ入った。

そして、小さな巾着袋を持って戻ってくる。

淡い紫色の布に、銀糸で文様が刺繍されている。


「これを、枕元に置いて」

桃矢は翔太の手のひらに、それをそっと載せた。


「……お金ない」

翔太の声が震えた。


「いいよ」

桃矢はしゃがんで、少年の目線に合わせた。

「お母さん、大切でしょ?」


翔太は、涙ぐんで頷いた。


「なら、これは俺からのプレゼント。

お母さん、きっと良くなるから」


「……ありがとう、桃矢兄ちゃん」

翔太は深く頭を下げて、走って行った。


一樹は、黙ってそのやり取りを見ていた。


桃矢が店の奥に戻った後――

一樹は、そっと店を出た。

翔太の後を、遠くからつけていく。


【小さな影】


翔太が走っていく先は、古い団地だった。

階段を上がり、三階の一室へ。

鍵を開けて、中に入っていく。

一樹は、その部屋の気配を探った。


――やはり。

部屋の中に、淀んだ霊気が溜まっている。

悪霊ではない。

だが、母親の霊力が少し強いせいで、“寄ってきやすい”体質なのだろう。

ちょっとした怨念や、土地の澱みが――この部屋に集まっている。

それが、母親を苦しめているのだ。


あの巾着袋は――

おそらく、その澱みを浄化し、霊気の流れを整える術が込められている。

かなり高度な術だ。

それを、無償で。

子どもに。

一樹は、小さく息を吐いた。


そして――翔太が無事に家に入ったのを確認してから、《十二支堂》へ戻った。


【夜の努力】

夜。

店が閉まった後。

桃矢は、灯りの下で術書を開いていた。

札を重ね、霊力を練る。

何度も、何度も、同じ工程を繰り返す。

筆を持つ手が、わずかに震えている。

額には、汗が滲んでいた。

一樹は、二階の客間からそれを見ていた。

時刻は、午前二時を回っている。


――この男、いつ眠るつもりだ。


「……なぜ、眠らない」

ついに、問いが落ちる。


桃矢は顔を上げた。

「守りたい人がいるんです」


「誰だ」


「舞鳳という人で、禍津日神の封印の要石となって日本を守っています」

桃矢は少し目を細めた。

「俺の……大切な人です」


「その人のために?」


「はい」

「要石がなくても禍津日神を封印する力が俺にあれば、助けられるんです」

桃矢は静かに頷いた。

「その人は、とても強い。

でも――一人で、全部背負っている」


「俺は……絶対にその人を助けたい」

「だから、強くなる。

努力を、欠かせない」


一樹の胸に、何かが静かに落ちた。

山の神が、なぜこの青年に札を渡したのか。

その理由が、少しずつ――わかり始めていた。

自分の一族が失ったもの。

それは、力でも、血統でもない。

――誰かを守るという、純粋な想い。


【二日目の朝】


翌朝。

一樹が起きると、台所からいい匂いがしていた。

「おはようございます」

桃矢が、味噌汁を作っていた。

「一樹さんの分も作りました。よかったら」


「……ああ」

一樹は、小さく頷いた。

朝食は、質素だった。

ご飯と味噌汁、焼き魚に漬物。

だが――丁寧に作られている。


山で食べていた、祖父の料理を思い出す味だった。


「……うまい」


「ありがとうございます」

桃矢は嬉しそうに笑った。


食事の後、また客が来た。

今日も、無償の相談が続く。

一樹は、それを黙って見ていた。


【三日目の夜――塩むすび】


三日目の夜。

桃矢の様子が、明らかにおかしかった。

階段を上がる足取りが重い。

顔色も悪い。

霊力の消耗が、限界に近づいている。


「おい」

一樹が声をかけた時、桃矢は台所で倒れかけていた。


「っ……大丈夫です」


「大丈夫じゃない」

一樹は桃矢の腕を掴んだ。

「霊力が枯渇している。

このままでは体を壊すぞ」


「でも……明日も、相談が」


「休め」

一樹は有無を言わさず、桃矢を座らせた。


「……なぜ、そこまでする」


「え?」


「あんたは、自分のことを何も考えていない。

他人ばかりを優先して、自分を削っている」


一樹は真剣な目で問うた。


「それで……本当にいいのか」


桃矢は、少し考えてから答えた。


「俺は――」

「昔、何もできなかった」

「大切な人が苦しんでいるのに。

守りたい人が傷ついているのに。

何も、できなかった」


「だから――」

桃矢は拳を握った。


「今は、できることをする。

それだけです」


一樹は、長い沈黙の後――小さく笑った。


「……桃矢」



「やっと、名前を呼んでくれましたね」

桃矢は、嬉しそうに笑った。


「そんなことはいいから今夜は、休め」

一樹は立ち上がった。


「霊力が戻るまで、札作りは禁止だ」


「でも――」


「俺が見張ってる」


一樹は、そう言い残して台所へ向かった。


その夜。

一樹は、塩むすびを作った。

山で祖父に教わった、霊力を補う作り方。


塩は天然塩。米は新米。

握る時に、山の気を込める。

三つ作って、皿に載せた。

そっと、桃矢の部屋の前に置く。


廊下に戻り、壁に背を預けて座った。

桃矢が、ちゃんと休むまで――

見張っているつもりだった。


【四日目の朝】


朝。

桃矢が部屋を出ると、廊下で一樹が眠っていた。


壁にもたれたまま、座って。



桃矢は――すぐに気づいた。

昨夜、自分が食べた塩むすびは。

一樹が、作ってくれた特別な塩むすびだと。


そして、ずっと――

自分が休むまで、見張っていてくれたのだと。


桃矢は、そっと毛布を一樹にかけた。

「……ありがとうございます」

小さく、呟いた。


【五日目の変化】


一樹は、桃矢の日常を見続けた。

朝は掃除。

客が来れば、全力で応える。

昼は無償の相談。

夜は札作り。


そして――ほとんど眠らない。


「主、そろそろ限界だろ」

「休め!」

ハクが心配そうに言った。


式神にも心配されている。


「まだ大丈夫だよ」

桃矢は微笑む。


だが、昨夜はちゃんと休んだ。

一樹が作ってくれた塩むすびを食べて。

少しだけ、霊力が回復していた。


一樹は――その姿を見て、気づいた。


この青年は、信用で生きている。

金ではない。

力でもない。


ただ――人を信じ、人に信じられることで。


そして。

それは、山守の一族が最も大切にしてきたものだった。

山は、信用で守られる。


獣も、木も、土地の神も――すべては信頼関係で成り立っている。


一樹の祖父が、よく言っていた言葉。

「山守はな、力だけじゃ務まらん。

信用されなきゃ、誰も守れん」


桃矢は――

その言葉を、体現していた。


【六日目の訪問】


六日目の昼。

翔太が、また店に来た。


「桃矢兄ちゃん!」

今度は、笑顔だった。


「お母さん、元気になった!

昨日からぐっすり眠れて、今朝は朝ごはんも作ってくれたんだ!」


「それは、よかった」

桃矢は、心から嬉しそうに笑った。


「これ」

翔太は、小さな箱を差し出した。


「お母さんが、お礼にって」

箱の中には、手作りのクッキーが入っていた。


「ありがとう。大切に食べるね」


「うん!」

翔太は元気よく走って行った。


一樹は、それを見ていた。

あの巾着袋は――

ただ霊気を浄化するだけじゃない。

持ち主の心まで、穏やかにする術が込められていた。

それは、山守の一族が代々受け継いできた――

《癒しの術》だった。


「……桃矢」


「はい?」


「あの巾着袋、どこで術を学んだ」

「ああ、これは」 


桃矢は少し考えた。

「九州の山で、山の神に教わりました」


「山の神が……?」

一樹の目が、わずかに揺れた。


「はい。」


――その時、一樹は理解した。

山の神は、知っていたのだ。

自分が、この青年を訪ねてくることを。


そして――

《山守の証》を、一樹に返すために。

桃矢に、預けていたのだと。


【最終夜】


一週間が経とうとしていた。

一樹は、一度も札に手を伸ばさなかった。

いや――伸ばせなかった。


この六日間。

桃矢は、一樹に何も語らなかった。

説教もしない。

押し付けもしない。


ただ――自分の生き方を、見せただけだった。

そして、一樹は――

その生き方の中に、失われた一族の誇りを見た。


「……負けだ」

一樹は深く頭を下げた。

「この札は、お前が持つべきものだ」


桃矢は、首を振った。

「いいえ。これは、預かりものです」


そして――一樹に、札を差し出した。


「本当は、あなたのような人が持つべきなんです」


「……何?」


「俺も一週間、一樹さんのこと見てました」

桃矢は静かに微笑んだ。


「翔太を心配して後をつけてくれたこと」


「毎晩、俺を心配して塩むすびを作ってくれたこと」


「廊下で、朝まで見守っていてくれたこと」


「全部、知ってます」


一樹は――言葉を失った。


「あなたこそ、この札を継ぐべき人です」


桃矢は、一樹の手に札を握らせた。

「山の神は――あなたに、もう一度チャンスをくれたんです」


外で、風が鳴った。

山の気配が、やわらかく満ちていく。


「……俺は」

一樹は震える手で、札を見つめた。


火傷の痕がある、傷だらけの手。


何も守れなかった、この手。

「あんたのような人間を、見誤っていた」


「いえ」

桃矢は首を振る。


「あなたは、間違ってない。

ただ――」

「信用するのに、時間が必要だっただけです」


その夜。


《山守の証》は――一樹の手の中で、静かに光った。

まるで、帰るべき場所に戻ったかのように。


【新たな誓い】


一樹は、札を胸に当てた。

「……桃矢」


「はい」


「俺は、この札を継ぐ」


「はい」


「だが――」

一樹は、真っ直ぐに桃矢を見た。


「お前のためにも、使う」

桃矢が、目を見開いた。


「お前には《山守の証》より、山守一族の力の方が役に立つだろう」


一樹は、力強く言った。

「山守一族は、お前の味方だ。


困ったことがあれば、いつでも相談してくれ」


「禍津日神を封じるための力が必要なら――

山の術を教える」


「舞鳳という人を助けたいなら――

山守の一族、総力を挙げて協力する」


「それが――」


一樹は、札を強く握った。

「お前が、俺にくれたものへの、恩返しだ」


桃矢の目に、涙が滲んだ。

「……ありがとうございます」


「礼を言うのは、こっちだ」

一樹は、初めて――心から笑った。


「お前が、俺に――

山守の誇りを、思い出させてくれた」


その夜。

十二支堂に、山の風が吹いた。

清々しく、力強く。


まるで、新しい契約が結ばれたことを――

祝福するかのように。


ハクが、小さく鳴いた。

「主……また、仲間が増えたな」


「ああ」

桃矢は微笑んだ。


「これで、もう少し――

舞鳳さんに、近づけるかな」


月が、静かに二人を照らしていた。

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