デジャブ、或いは朝方の夢 作者: 祁答院 刻 掲載日:2024/08/10 寂れた百貨店の、手芸用品売り場、 心もとない照明と、乳白色のミシンの陳列。 人っ子一人いない、曲がり角、 カーブミラーのオレンジの狂気、なれのはて。 白くつめたいバスタブを、ツウと染めてく、 入浴剤のかおりのまやかし。 ステキな狂言綺語なんかより、 玩具をおもちゃと読むのが、好きだ。 どこかでそっと揺れてる木馬、 忘れな草に唄うまぼろし、めるへん。 うすら寒い“カワイイ”の渋滞、 ビビットピンクの部屋を襲う虚無、シンドローム。