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最強最悪の悪役令嬢に転生した私は、やがてメイドとなる主人公に恋をする。  作者: dm
悪役令嬢17歳(地獄の予兆)

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悪役令嬢は犯人に気づく


「……いました!ローズ様、大丈夫ですか!?」

「あ、みんな。ごめんね、まだちょっと大丈夫とは言えないかな。実際にまだ、体の震えが止まらない」


リリーが助けに来てくれた数分後。私が扉の前で座っていると、みんなが来た。実際、落ち着いて言葉もちゃんと話せるようにはなった。けど、まだ体の震えが止まらなかったり、少しの吐き気がしたりはしている。


「はぁ……めんどくさかった。あ、良かった!無事にみんなも来たね」

「なぁセンパイ、正直俺いる意味あったか?」


みんなが来てからすぐに、扉の奥から教頭を抱えてちょっと不機嫌そうな顔をしているリリーがやってきた。その後ろから、レイスも歩いてきた。


「はぁ。ゆっくりしたい所だけど……私は後でこの人から話を聞かないと」

「話、ですか?」


リリーにジークが問いかける。話……と言っても内容は何故私の断罪を決行したのか、とかだろう。


「うん。今は眠らせてるけど、起きたらすぐにでも話を聞かないと。あれなら大丈夫だけど、ローズ、後で着いてきてくれない?私結構頭に来てるからさ……理由によっては普通に手が出るかもしれないから止めて欲しいの」

「あー……うん。それは行かないとだね。っていうか私もちょっと気になるから。怖い気持ちもあるけど……」


実際気になる点はいくつかある。何故今だったのかとか、何故あの本来のルートの映像を持ってるのかとか、何故誰一人としてあの映像を疑わなかったのかとか。


「……ん?あれ、なんででしょう?」

「どうしたの?マイ」


マイがリリーに担がれている教頭を見て首を傾げる。何か変なことでもあったのかな?


「その人から、少し闇の魔力を感じます。恐らく、私よりも遥かに下ですが……それでも微量に感じます」

「それに関しても、聞いとかないとね。もしかしたら、メサークが関与してるかもしれないから」

「確かにメサークが何かしてるなら納得がいきますよね。どうやらローズ様とリリー様に執着してるみたいですし」

「あ、もう十五時か。よし、それじゃあとりあえず解散にしよっか」

「おう。お前らだからそんな心配はしてねぇけどよ、気ぃつけろよ」

「うん、ありがとう!」


私とリリーはそのまま審判所と呼ばれるところで教頭が目を覚ますのを待っていて、他のみんなは帰っていった。……にしてもどうしよう……ドキドキが止まらないんだけど!?


「あの……ありがと……ね、リリー」

「え?あ、うん。えっと……間に合ってよかったよ。ごめんね、離さないって言ったばっかりなのにすぐに目を離しちゃって」

「……ううん、全然気にしないで。私だってそんなにリリーのプライベートを縛りたい訳じゃないし。私だって自分のしたいことを優先してたし。それに……リリーが助けてくれた時、物凄く嬉しかった。変な事言うけど……私、リリーに助けられるのが好きみたい」

「そっ……か。そう言って貰えて嬉しいよ。じゃあ約束しよっか?」

「約束?」

「うん。私は……何回でもローズを助けるし、救うって」

「ふふっ、流石にそこまでしなくてもいいよ。でも……ありがと。ローズは、私にとっての立派なヒーローだね」

「じゃあ、ローズはヒロインだね。お姫様かな?」

「だったらリリーは王子様だね!」


やっぱり私、本当にリリーの事が好きなんだな。リリーと話すのが何より楽しくて、ずっとこんな時間が続けばいいなんて思ってしまうほどに好きだ。そして、どんどんリリーにときめいてる。


「んん……今まで私は何を?」

「あ、目覚めた」

「よーし、それじゃあ聞くことは聞かないとね」


リリーと沢山話していたら、教頭は目を覚ましていた。そして、教頭が私に気づいた次の瞬間……嘘みたいなスピードで土下座をしてきた。


「……ローズ・コフィール様、申し訳ございませんでした!私は何度も貴方様に助けてもらったのに、こんな恩を仇で返すような真似を……!!」

「うわぁ!?ぜ、全然大丈夫です!もう気にしてませんから!ですから頭をあげてください、教頭先生!」

「え嘘、この人教頭先生なの!?じゃなかった。……こほん。教頭先生、どうしてこのような事を?」

「実は、先日私に来客が来まして。その方と話してから記憶が曖昧なのです。ただ、その方と話して以降声が聞こえるようになったんです。『ローズ・コフィールを断罪せよ。彼女は大罪を犯している』と。それに伴ってなのか、頭の中にあのありもしないローズ様の映像が」

「そうですか……念の為、その人の特徴を教えて貰えませんか?その教頭先生への来客の方の見た目的な特徴を」

「はい、わかりました……まず女性で、髪は白くて、長かったです。あ、あと黒い目をしていました」


白い長髪に黒い目……それで闇の魔力。……凄い、心当たりがあるけど……いや、まさか……


「ありがとうございます。あ、あと……安心してください、今回の件は私達からは口外しませんから」

「ありがとうございますリリー様!」

「さて、それじゃあもう行こっか。遅くなっちゃう」

「え?あ、うん!」

「本当に今日は申し訳ございませんでした。おふたりとも、お気をつけて帰ってくださいませ」


と、意識を戻した教頭との会話を終えて私とリリーは帰路につく。にしても……白い長髪に黒い目、闇の魔力か……いや、そんなの一人しかいないじゃん。にしても彼女が黒幕か……確かマイの話では行方不明だったはずだけど。……っていうかゲームの方でも一回しか見た事ないし


「メサークが関連してると思ったけど、違ったね」

「でも……恐らくメサークと接触してる人による仕業だよね。闇の魔力ってことは」

「うん、恐らくはね。……あ、もうこんなとこまで来たんだ。じゃあね、ローズ。気をつけて」

「うん!リリーもね!」


と、リリーと別れて歩いていく。が、別れ際、ふとリリーがとある人物の名前を呟いた。私はたまたまそれが聞こえて、ちょっと驚いてしまった。


『シャクヤ・サヴェリス』


シャクヤ・サヴェリス……またの名をシャクヤ・レクファー。今回の犯人と思われる、マイの母親だ。

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