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最強最悪の悪役令嬢に転生した私は、やがてメイドとなる主人公に恋をする。  作者: dm
悪役令嬢17歳(地獄の予兆)

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悪役令嬢とヤンデレパニック!~開幕~


メサークの襲撃から一週間ほど経ち今は五月半ば。私達は今、魔法薬の実験に付き合ってくれ、と頼まれてジークが待っている薬学室に向かっている最中だ。


「魔法薬の実験……どんな感じのなんだろうね」

「ですわね。大体、大抵の魔法知識に理解のあるジークでしたら何を作れても不思議ではないですし」

「今更ですけど……薬学室に入ってもいいのでしょうか?本来、先生方の許可がないとダメなはずでは……」

「えっと……ジークはその知識量が認められて、特別に薬学室での実験を許されてるみたい。もちろん、ジークの実験に付き合う人間も入っていいんだってさ」

「そうなんですね……って、なんでしょう、物凄い魔力を感じます」

「よし、早くあけよっか」


と、私はドアを開ける。ドアを開けた先に見えたのは大量のフラスコやビーカーの中にある様々な色をした液体と、今この瞬間も薬を発明?してたと言わんばかりに机に真剣に向かっていたジークの姿だった。


「あ、皆さん。来てくれたんですね」

「うん。ちょっと待たせちゃってごめんね」

「いえ、全然大丈夫です!それでは早速、いくつか魔法薬を試してもらいたいのですが……ここだと少し危ないかもですね。いくつか持ってグラウンドの方に行きましょうか……ローズ様、少しこっちに来てくれませんか?」

「うん、どうしたの?ジーク」


私はジークの所へ行く。すると、ジークの目から光が消えていることに気がついた。そして、そのジーク?は不敵な笑みを浮かべ、私にこう話し掛けてきた。


「ふふ……一週間ぶりですねぇ、来訪者様」

「な、メサーク!?ジークに何をしたの!」

「少し操らせて頂きました。魔界と言うのもなかなか退屈でしてねぇ……そこで、楽しい事を思いついたのです」

「楽しい事?嫌な予感しかしないんだけど?」

「それじゃあ始めさせて貰いましょうか。ほいっと」


メサークは近くにあったフラスコに魔力を送る。すると、そこから不思議な香りが漂い始めた。


「あら?なんですの、この匂い……」

「ちょっと眠たくなってきましたね……」

「……睡眠効果……メサークか」


その匂いを嗅いで、マイ、イリア、リリーは一瞬にして眠りについた。……何で私にだけ影響が?いや、十中八九メサークが私にだけ影響のないようにしたのか。


「メサーク!皆に何を!」

「安心してください、十分ほどしたら目覚めますよ。ですから、安心して逃げてください」

「……逃げる?」

「はい、このお香には愛情を何倍にも倍増させる効果……俗に言う()()()()にしてしまう効果があるのです。そして彼女達の愛情が向けられる相手は……あなたです。ですから彼女達から逃げてください。効果は二日ほどしたら切れますよ。それに、仲間割れも殺生も一切しないようにしてありますので」


な……ヤンデレ化!?なんだろう、ご褒美のようでそうじゃない気がする!画面の向こうから見つめてる分にはご褒美でしかないんだけど……相手が私だから物凄い大変だ!メサークめ、本当になんてことを!


「……本当にめんどくさいことをしてくれたね」

「あ、あとひとつ。家に籠っても無駄ですよ。私のサービスでアベル様にもこの効果をかけておきましたから。それでは、お楽しみくださいませ」

「アベルにも!?ちょ、ちょっと待てメサーク!」


色々説明した後メサークは消えていった。……そしてジークは元通りになった……んだけど。ジークにどう説明しよう。説明に手間をかけてたら三人が目覚めちゃう!


「……失礼ながらローズ様、お話は聞いていました。逃げられるのですよね」

「うん、とりあえず逃げないとまずいから」

「僕もお力になりたいのですが……少々めんどくさい事に僕が何か手助けをする度に三人の身体能力が大幅に上がるという呪いのようなものをかけられてしまって……」

「えぇ……何そのこの状況のためだけの呪いは……。とりあえずいいよ、私一人で逃げれるから。二日くらい、すぐ凌いでみせるよ」

「頑張ってください、ローズ様。応援してます」

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