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最強最悪の悪役令嬢に転生した私は、やがてメイドとなる主人公に恋をする。  作者: dm
悪役令嬢17歳(地獄の予兆)

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悪役令嬢達と襲撃イベント その一


あれからまた一週間ほど経ち、今は五月の頭。レイスは私の事を先輩と呼ぶようになり、他のみんなともほんとに少しづつだけど馴染めているみたいだ。

あとそういえばリリーと戦ってコテンパンにされたらしい。


「うーん、また髪伸びてきてる。私としては短い方が好きなんだけど……切らなきゃな」

「お嬢様……って、また髪を自分で……」


去年過ごしてて気づいたことがある。それは、ボブの方が断然動きやすいということ。この世界に床屋なんてものは無い。そして私は転生者だからなのか不思議なことに髪は伸びてくる。なので私は定期的に鎌鼬で髪を切る。まぁ度々アベルに心配されちゃうんだけどね。


「よし、行ってくる、ね……」

「……お嬢様?どうなされました?」

「いや……ごめん、なんでもない。行ってくるね、アベル」

「はい、それでは気をつけて行ってらっしゃいませ」


……なんだろう、この胸騒ぎは。何か良くないことが……。かなり良くないこと。それも、私が知らない……ゲームの展開には無い事が起こるような気がする。いや、大丈夫……きっと、気の所為。そう、きっと。


「……おはよう、ローズ」

「おはよう、リリー……あれ?リリー、どうしたの?暗そうな顔して」

「私だけなのかな……今日、とっても良くないことが起こるような、そんな胸騒ぎがする」

「え……リリーも?」

「って事は、もしかしてローズも?」

「うん。今日、家を出る時に体がドクンッと震えたような感覚と一緒に」


学校に着くと、ゆっくりと歩いているいつもよりちょっと暗めなリリーがいた。……いや、まさかリリーも胸騒ぎがしてたなんて。なんだろう、この胸騒ぎの正体は。……着実に、段々と何かが近づいてきてるような気がする。


「……一時間」

「え?どうしたの?リリー」

「これはあくまでも私の勘なんだけど……あと一時間で何か本当にヤバいのが来るよ。きっと、この胸騒ぎの正体が」

「それ、多分勘じゃないよ。リリーと比べたら曖昧だけど……着実にどんどんと近づいて来ているのは私も感じ取ったから」


あと一時間後か……。マイ達……にはもしこれが違ったら恥ずかしいからまだ言わないでおこう。そして……うん、大丈夫。魔具はある。魔力もまだ全然ある。迎え撃つ体制はいつでも取れる。


「ヴァァァァァァァァ!!!!」

「!?リリー、今の聞こえた!?」

「うん、明確に聞こえた。他のみんなは聞こえてないみたい。多分この鳴き声?的に……竜だよ。それも、三体」

「……なんで?まだ三十分しか経ってないはずじゃ……」


そして三十分後の事。どこからともなく咆哮のような、凄まじい勢いの鳴き声が聞こえてきた。多分、他の人達には聞こえていない。……思い出した。襲撃イベントだ!いや、けど……竜はいなかったはず!確か大量のスライムと骸の軍団だけだった!


「……ローズ、今私聞きたくない音が聞こえてきたんだけど」

「言いたいことはわかったよ、リリー。私も聞こえてきた。これは……魔笛の音だ」

「あの……先程からお二人は何を話されているのでしょうか?」

「マイ……なら丁度いいか」


それに加えて不協和音のような気色悪い笛の音が聞こえてきた。これは、魔笛……通称「魔呼びの笛」の音色だ。視力を強化してちらっと外を見ると、本来の展開通りスライム、骸、ゴブリンが群をなしてこの学校に攻めてきていた。そしてちょうどいいことにここでマイが私達に声をかけてきてくれた。ので、私はマイに竜が攻めてくる事や魔笛が鳴らされたことを話した。そして私達が殲滅してくるのでマイはクラスに残っていて欲しい、ということを伝えた。


「……わかりました。任せてください。幸いにも今の時間は自習ですので、先生方にも私の方から上手いこと伝えておきます」

「ありがとうマイ!助かった!よし、それじゃあ行くよリリー!」

「うん!」

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