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リービアと黒い狐 終


リリーのおかげでいつも通りぐっすり眠れて特に変な夢を見ることなく翌朝。あ、でも……リリーに押し倒される夢なら見た。


「おはよ、ローズ」

「おはよう、リリー。昨日はよく眠れた?」

「うん、かなり疲れたのもあってぐっすり!色々落ち着いた後にどっと疲れが来るからさー、ほんとにね」

「さ、それじゃちゃちゃっとみんなに挨拶して帰ろっか」


無理やり夜にしたのはリービアだけだから……今、クロッセオは夜になるのか。だったら明日、リリーとデートに行きたいな。……明日は五ヶ月記念日だし


「ね、リリー」

「……ローズ、どこ行こっか?私はローズの行きたい場所でいいよ」


私から誘う前に察したのか、リリーがどこに行くのか聞いてくれた。私の事を沢山分かってもらえてる……凄い嬉しい!


「うん……じゃあ、色々行こっか。私、リリーと色々話しながら歩きたい」

「ふふっ、たまにはそういうのもいいかもね」

「沢山振り返ろうよ。二人の思い出を、さ」

「いつも振り返ってるでしょ?」

「それは……そうだけど。ほら、歩きながらだとまた違ってくるから」

「それもそうだね。……ひとまず、今はみんなに挨拶して帰ろっか」

「うん」


そして私達はホテルを出る。すると、街の中心にある大きな噴水に皆いるのが目に入る。……もしかして、ずっと私達を待っててくれたのかな?……どれくらい待ってたんだろ。


「リリー様、ローズ様、おはようございます。昨夜はよくお眠りになられましたか?」

「はい、お陰様でぐっすりです」

「それは良かったです。……改めましてローズ様、リリー様。本当に、本当にありがとうございました。黒い狐を倒していただくどころか、街まで直してもらって……本当に、なんとお礼をしたらいいものか」


街長さん?……街の偉い人ってなんて言うんだっけな……まぁいいや。とにかくそのリービアの偉い人が私達に改めて頭を下げる。……やっぱり頭を下げられるのは変な気分だな。あわあわしちゃう。


「頭をあげてください。お礼なら昨夜、十分に貰ったので大丈夫ですよ」

「ローズの言う通りですよ。今こうして、この街が元に戻って、これから皆さんが平和に暮らしていける。これだけでももう十分な恩返しになっていると思いますから」

「本当に、お二方はとても優しいのですね。……よろしければ、これからも是非いらしてください。誠心誠意おもてなしさせて頂きますので」

「はい、また機会があればお邪魔させてもらいますね。……さ、ローズ。そろそろ行こっか」

「うん、そうだね」


……やけに濃い一日だったな。……いや、一日じゃないのか。でも、とても楽しかった。今の自分の力とかも改めて知れたし。んー、そうだな。……いつかここにリリーとデートに来るのもいいかもしれないね。


「ローズ様、リリー様……本当にありがとうございました」

「お姉ちゃん達、本当にありがとう!!また来てね!」

「この街のこと、黒い狐のこと、それから子供達のことも……色々、本当にありがとうございました」

「レアラ、ニア。また、何かあったらまたいつでも頼ってね。クレスさんも」

「それじゃあ、また。……今度は遊びに来ようね、ローズ」

「うん、行く!」

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