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ダンジョン攻略 第一層


……さて。リリーとの合流を目指して進んでいかないと。何とか通信魔法は使えるみたいだから連絡網は安心。


「まぁやっぱり魔物はいるよね……って、早い!」


歩いていたら早速ゴブリンに遭遇した……のだが。

このゴブリン、いつもの個体よりも明らかに強い!まず動きがとてつもなく早い。ゴブリンが私を発見したのが約三十メートル。その三十メートルをわずか一秒で詰めてきた。


「びっくりした……けど、所詮はゴブリンでしょっ!」


……ちょっと焦ったけどよく良く考えればただのゴブリンに過ぎないので、炎魔法を手に纏わせて殴ればすぐ倒れた。ゴブリンでこの程度か……基本的に大群がメインの骸とかこられたらかなりやばそうなんだけど?ていうかこれ、リリーは大丈夫なの?


しかもこれまだ第一層だしなぁ。リリーが何層にいるかわからないけど、少なくとも下にいるなら同じゴブリンでも今のゴブリンよりも強いのは確実だ。


【リリー、大丈夫?】

【ちょっと、ほんとにちょっとだけやばいかも。さっき骸と出会ったんだけど馬鹿みたいに強かった】

【やっぱりいるか……ちょっと待ってて、今回復魔法かけるから】

【えぇ……遠隔で魔法かけることもできるようになったんだ】

【あ、そうだ。何層にいるかわかった?】

【骸が出てきたのと、トラップもそこそこ出てきてるのを考えて、多分三層】

【すぐ追いつくから待ってて。また危なくなったら連絡して】


最近私ができるようになったこと。それは、遠隔で魔法を使用すること。と言っても、援護魔法だけだけどね。攻撃魔法も使えたらそれこそ本当にただのチートだもん。


「ひとまず、三層までは骸がいないのがわかったね。よし、じゃあパッと全速力で……行こう!」


速力強化を大きく振って、第一層を駆け巡ってく。ついでに風圧を操って、敵も次々と薙ぎ倒してく。そして到達したボス部屋。


「あー……思い出した。昔の私は苦手だったけど今はどうだろ」

「ほう?我の元に客人とは、久しいな。実に数年振りか」

「悪いけど、私を待ってくれてる人がいるからね。……全力で行かせてもらうよ」

「面白い。では、汝の実力を我に示してみよ!」


第一層のボスにして、原作では終盤のボスキャラクター。名を影騎士(ファントムナイト)と言い、影を伝って移動したりしてくる厄介な敵。影の私が使ってきた技である影縫いもコイツがオリジナル。

昔の私はこいつがほんっとーに苦手で、紗蘭に助けて貰ってやっと勝てたのを覚えてる。


「……うんうん、とりあえず攻撃は完璧だね」

「我の攻撃を余すことなく防ぎ切るか」


影から槍が飛び出てくる。私はそれを全部跳ねのけるわけなんだけど、正直な話負けることはありえない。なぜならもう私はこいつのことを知ってるから。弱点がどこにあるのかとかも知ってるしどんな魔法がよく聞くのかとかも知ってる。だからまぁ……一撃で葬っちゃおうか。


こいつの弱点は下腹部。苦手とする魔法は光。割と蘇生魔法が得意だから、一撃で決めないと再生される。

なら、ここは光を手に纏わせて……


「……はぁっ!」


手刀で、貫く!


「ぐっ!?この我が……一撃で滅ぶなど……」

「……ふぅ。何とか一層は終わり。ちゃちゃっと二層も終わらせて合流しないと」


接近して手刀で下腹部を貫く。上手くいったみたいで、影騎士の体がポロポロと崩れ落ちていった。そして足元には、黒い槍が落ちていた。……ラッキー、武器発見!早速二層で使わせてもらおっと。

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