表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
137/188

久しぶりのデート 二


「うぅ……リリーの意地悪」

「折角のデートなんだからさ、楽しまないと損でしょ?」

「だからってさぁ、いきなりお化け屋敷行くことないじゃん!」

「お化け屋敷で怖がるローズ、本当に可愛いからさ、個人的に頭にしたかったんだ」

「むぅ……じゃ、じゃあ……手、繋いでて?」

「うん、もちろんだよ。絶対離さないから」


お化け屋敷は苦手だけど……でも、良かったかも。おかげで、自然にリリーに甘えることが出来る、手を繋げる。……リリーの手、暖かいな。


「えへへ……ありがと」

「よーし、それじゃー進んでこー!!」

「おー!!」


と、進んで行ったはいいものの。


「きゃぁぁぁぁ!!!!」

「ひゃっ!?」

「わぁぁぁぁ!!!!」


……いつも通りで沢山叫んでしまった。あと、ちょっとした事件も起きた。


「きゃっ!?り、リリー!!」

「ひゃっ!?ちょ、ちょっとローズ!どこ触ってるの!!」

「え?あ、ごめん!すぐ離れる!!」


前も見えずにリリーに抱きついたら、たまたま手がリリーの胸に当たってしまった。……アニメとかでよくこんな描写は見たけど……まさか私がする事になるなんて。


……なんてこともありながら、何とかお化け屋敷を抜けた。はぁ、本当にリリーには申し訳ないなぁ。


「ごめんねリリー、うるさかったよね……」

「全然気にしないでよ。行こうって言ったのは私だし、とても楽しめたから」

「そっか、ありがと!……よし、それじゃあ次は何にしよっか!」

「んー、メリーゴーランドとかどう?」

「いいねいいね!それじゃ行こ!」


リリーはあまり気にしてないようだったので、私も気にしないことにした。そしてそのまま私達は、メリーゴーランドに向かっていく。


「なんかちょっと懐かしいかも、この感じ。メリーゴーランド自体乗るのが久しぶりなのもあるかも?」

「言われてみれば私もメリーゴーランド乗るのは久しぶりだな~。ちょっとわくわく?」

「あ、動き始めた」


……懐かしいな。七年前、アベルとマイとデートしてた時を思い出す。あの時のアベルはとても不安そうで、今とは本当に真反対だったよね。きっと、あの時私が誘ったから今もアベルがメイドを続けてくれてるんだとしたら、とっても嬉しいな。


「ローズ覚えてる?昔に白馬の王子様~ってやってたの!」

「あっちょっと!黒歴史を思い出させないでよ!」


これは紗蘭との思い出。昔、紗蘭と遊園地に行ったことがあってその時に私が乗ってたのがペガサスで、たまたま人もあまりいなくて、紗蘭もちょっと何か悩んでるようだったから『私は白馬の王子様!』ってやってたって話。……今思うと普通に迷惑だし恥ずかしいし、何やってたんだ私は……


「黒歴史……まぁ確かにすごい恥ずかしいけども。でも、私はあれのおかげで救われたんだからね?」

「実際何か悩んでたのが気になってやった事だしね。なら、良かった」

「昔の事を話してたらもう終わっちゃった」

「よし、じゃあ次は……あれにしよ!コーヒーカップ!」

「ローズ、回しすぎないでね?」

「あはは……善処します」


昔の事を話してたらあっという間にメリーゴーランドは終わり、私の目に入ったので次はコーヒーカップに乗る。……確か前は凄い回しすぎて紗蘭がダウンしちゃったんだっけな……気をつけないと。


「今はリリーもその気になればすごい回せるんだから気をつけてね」

「わかってるって、自滅だけはしたくないからね」

「よーし、それじゃあ久しぶりに回そう!」


まぁもう何となく察してはいた。えー、結果として……


「……ちょ、ちょっとローズ……やり、やりすぎだって……」

「り、リリーだって……やり、すぎ、じゃん、……ちょっと、そこのベンチで休もっか……」

「うん、そうだね……」


お互いにヒートアップして回しすぎてしまい、結果両者ダウン!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ