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二十歳の誕生日プレゼント


私の二十歳の誕生日パーティが終わり、まだ熱冷めやらない私は寝れなくて、いつものようにバルコニーで涼んでいた。


「あ、やっぱりここにいると思った」

「流石だね、私のことを完全に理解してる」


一人で涼んでいると、後ろから私のメイドがやってくる。私の、メイド兼彼女。


「当たり前でしょ。もう何年一緒にいると思ってるの?それに……私達、恋人同士なんだから」

「やっぱり、今聞いても恋人同士って慣れないな。まだどこか恥ずかしいし夢みたい」

「可愛いね~。もう過去何回もキスもハグもしてきたでしょ?付き合う前からずっとずっとさ」


またそうやって私をからかってくる。でも、そんな所が大好き。たしかに付き合う前からずっと、キスもハグも恋人繋ぎも添い寝もたくさんしてきた。けど……やっぱりいざ付き合うってなるとね。


「そういえば。まだ、誕生日プレゼント渡してなかったよね」

「……気づくの遅い。私がどれだけ楽しみにしてたと思ってるの?」

「あはは、ごめんごめん。で、私からの誕生日プレゼントはこれだよ」


彼女は私に小さな箱を差し出してきた。……え?これってあの、そういう……指輪、みたいなあれ、だよね??


「えっと、あ……これって、そういう……」

「うん、そういうこと。……結婚、しちゃおっか」

「……うん!するっ!!絶対に、するっ!!」


……きっと、九年前の私は知らない。今こんなにも、幸せを感じることができるということに。こんなにも、嬉しい、幸せな涙を沢山流せるということに。

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