シロクロ×エア×結梨 1
「え?今から?」
「うん!エアくんはどうかな?」
「俺は大丈夫ですよ!」
「よし!えーっと、朔人くんのお連れの…」
「結梨です!」
「あ、結梨ちゃんだ!結梨ちゃんはどうかな?」
「え、私もいいんですか?」
「もちろん!」
「じゃあ是非!」
「さぁ、あとは朔人くんだけだけど?」
「……はぁ、仕方ないな。僕も行くよ」
「やったー!」
どうしてこうなった……
時は少し戻り交流会が終わりに差し掛かっていた頃、僕も結梨と合流してエアさんと交流していた。
「エアさんの歌すごく良く心に響きました」
「ほんとですか!嬉しいです!」
「エアさんならこれからもっともっと大きく羽ばたけると思いますよ」
「あなたにそう言ってもらえてほんと嬉しいです!」
「……あれ?朔人くんとエアさんってお知り合いなの?」
「いや、知り合いじゃないけど……?」
「あ、俺が一方的に知ってるだけなんですけどね?」
そこで僕は思い出した。エアさんが僕とシロちゃんのユニット、シロクロをきっかけにして歌い手を始めたということに。でも、思い出した時にはもう遅かった。
「俺が歌い手を始めようと思ったきっかけの人なんですよ朔人さん、いや、クロさんは!」
「……え?」
「あぁ……エアさん。いや、エアくんって呼ばせてもらおうかなシロちゃんもくん呼びしてたし。僕はもうその名前で活動してないから、その名前は呼ばないで欲しかったなぁ…?」
そこまで言ってエアくんは気づいたようだ。
「あっ、俺やっちゃいましたかね…?やっちゃってますね」
「ま、もう言っちゃったものは仕方ないからいいけど」
「ご、ごめんなさい!」
「いいよいいよ、そんな気にしないで?」
「……エアさんは気にしなくていいですけど、朔人?君は気にして欲しいかな?」
「ゆ、結梨?」
「なーんで私に教えてくれなかったのさ!!!!!!!!」
「いやだって、もう活動してないし。あんまり言いたくない事情もあったし」
「む、むぅ」
納得はしていない様子の結梨を横目に僕はどうしたらいいのかな、なんて思案してると僕達のそんな様子が見えたのかシロちゃんがこっちにきて一言。
「じゃあさ、みんなのこと知るためにこれから打ち上げも兼ねて4人でカラオケ行かない?」
こうして最初に戻るわけである。
次話でとか言いましたが、このナンバリングで色々な道筋が出てきます!
よければ評価や感想などいただけると!
何卒…何卒……




