シークレット・シェア・ゲーム 鰐斗
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幹島鰐斗22歳♂
感情が一つしない
常に笑顔
まわりからは不気味がられている
平田俊哉30歳♂
精神異常者介護施設の先生
施設の子たちを大切に思う優しい性格
警察官➀性別不問20代
キャスター➀被り
警察官②性別不問20代
キャスター②被り
鰐斗;
俊哉;
警察官➀キャスター➀;
警察官②キャスター②;
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鰐斗M「僕は幹島鰐斗……
生まれた時から僕には感情が一つしかない。
そんな病気のせいで…外にも出してもらったことはなく、葬式のときも…僕はずっと笑っていたらしい。
それを気味悪がられ…家族からも見放され、
僕が10歳の頃に施設へと送られた。」
キャスター➀「ニュースをお伝えします。
昨日未明…線路内に全裸のまま放置され……バラバラになった女性の遺体が発見されました。
犯人はいまだに判明しておらず…警察は情報を求めている状態です。
以上…ニュースをお伝えしました。」
鰐斗「うわぁ…怖いなぁ…フフ…」
俊哉「怖いニュースだね…」
鰐斗「そうだね…フフ…」
俊哉「こんな事件ばかり見てて疲れない?」
鰐斗「疲れないよ!楽しいよ…ヒヒ…」
鰐斗M「この人は…俊哉先生…
僕がこの施設に来てから12年…
この、精神異常者介護施設の先生をしている。
元々この施設のボランティアだったらしく、
そのまま先生になったらしい。」
俊哉「外には色々な楽しいものがあるんだよ。」
鰐斗「楽しいもの?」
俊哉「そうだなぁ…僕もそんな詳しいわけではないけど、旅行とかアニメとか……友達と過ごすとか…」
鰐斗「友達?」
俊哉「そうだ。…鰐斗くんには…友達はいないのかい?」
鰐斗「いないよ…」
俊哉「そうなのかい?……それはショックだなぁ」
鰐斗「えっ?」
俊哉「僕は友達だと思っていたのに…」
鰐斗「俊哉先生が友達?」
俊哉「そうだよ。僕はもう友達だと思ってるよ。…どうせなら僕のことを俊哉とでも呼んでくれたらいいのにな…」
鰐斗「今更俊哉だなんて恥ずかしいよ…
先生は先生だよ…フフ…」
俊哉「でも…友達としてはいいのかな?」
鰐斗「うん。…どうだろ…考えとく…」
俊哉「ありがとう。」
鰐斗M「友達?…俊哉先生を友達として見れるのかなぁ…」
俊哉「そうだ!今日の夜ご飯はなににする?」
鰐斗「オムライス!」
俊哉「またかい?」
鰐斗「だってすきなんだもん。
だめ?」
俊哉「ハハッ…だめじゃないよ。」
鰐斗「やった。…フフ…」
俊哉「じゃあ買い物行ってくるね。」
鰐斗「いってらっしゃーい。」
俊哉「いってきます。」
鰐斗M「外…色々なものがあるのは知ってる
もちろん興味もある。
いつか出かけてみたいなと思ってるけど…やっぱ怖い。
それから数日後…僕は俊哉先生に聞いてみた。」
間
鰐斗「俊哉先生?」
俊哉「ん?なんだい?」
鰐斗「外ってどうなってるの?」
俊哉「外に興味があるの?」
鰐斗「もちろん、怖さはあるけど…どうなってるのかやっぱ気になるよ。」
俊哉「そうだなぁ……
外は不安が多い……悪い人間は多いし……
欲にまみれてる……
けどね……もちろんそんな人間ばかりじゃない……
優しい人間や夢を見る人間……他にも……
友達ができたり…一緒に笑ったり…喧嘩したり…
そんなことがある…
まぁ人間って言うのは…元々は純粋無垢なはずだったんだ。
だけど、親が悪いのか……それとも友達が悪いのか……それはわからないが……色々な欲が人間を悪にもしてしまう。」
鰐斗「僕にはよくわからないけど……」
鰐斗M「わからないけど…
興味はあるな……」
間
鰐斗「この時間なら少しぐらいは大丈夫かな?
ごめんね俊哉先生……
興味が出ちゃったんだ…フフ…
あれ?…ここは…あれはブランコ?
そっか!ここは公園だ!ヘヘ…
本で見たことある!」
警察官➀「ほんといらつく…
ちょっとサボってたぐらいであそこまで怒る必要ある?」
警察官②「ほんとムカつくよね!」
警察官➀「なんか面白いことないかなぁ……」
警察官②「おい……あれ見てみろよ……」
鰐斗「あれがすべり台…あれはのぼり棒だ!
ヘヘ……広いし楽しいなぁ!
」
警察官➀「なんだあれ…
こんな時間に公園で走り回ってるわ…
大人だか子供だかわからないけど、
頭おかしいんじゃない?」
警察官②「そうだ…いいこと思いついた。」
鰐斗「フフ…
そろそろ帰らないとかなぁ…」
警察官➀「こんばんは!」
鰐斗「えっ!?」
警察官②「こんな時間に何してるのかな?」
鰐斗「公園で遊んでただけだけど…フフ…」
警察官➀「君はいくつ?」
鰐斗「22歳…」
警察官②「そっか!…
こんな時間に大の大人が……公園で遊んでるな……よ!」
鰐斗「ぐふっ!…痛い…僕なにかしたのかな?
…ヘヘ…」
警察官➀「理由なんかなにもない……よっと!」
鰐斗「グふッ…ゴホッ……ゴホッゴホッ!」
警察官②「ただのストレス解消だし……ね!」
鰐斗「うぐっ!?……アッ……ハハ……
痛いよ……」
鰐斗M「助けてよ……俊哉……」
間
俊哉「そろそろ寝ようかな……
あれ……鰐斗くんがいない……
トイレにも……いない……
どこ行ったんだろう……
まさか……外に!?」
間
警察官➀「さっきからニヤついてて…
気持ち悪い……んだよ!!」
鰐斗「グッ!……痛いよ……
ごめんなさい……許してよ…ヘヘ……」
警察官②「殴られて、蹴られて…
ヘラついてる奴が何言ってるだよ…!」
鰐斗「ガフっ!?……」
警察官➀「なんなんだろうなこいつ…」
警察官②「あぁ!思い出した!
この近くに精神異常者引き取って面倒みてるイカれた施設があるんだよ。」
警察官➀「あの潰れかけのか?
そりゃ、ご苦労なこと……だね!」
鰐斗「うグッ……ハァ…ハァ…
痛いよ…ヘヘ…」
警察官②「そろそろ飽きたなぁ…」
警察官➀「じゃあこれで……
終わりだ……ってよ!」
俊哉「グッ…ゴホッ……ゴホッゴホッ……」
警察官②「なんだこいつ?」
俊哉「この子に手を出すな……」
鰐斗「俊哉先生…ヘヘ…」
警察官➀「先生?…あそこの先生ってか?
じゃあ今度は……あんたで遊ばせてくれ…よな!
」
俊哉「ふぐっ!?…ハァ……ハァ……」
警察官②「……もっと遊ぼうぜっと!!」
俊哉「ガハッ……ゴホッ……ゴホッゴホッゴホッ……」
鰐斗「俊哉先生…?」
俊哉「大丈夫だ……鰐斗くんはそこにいて……」
鰐斗「大丈夫…なの?」
俊哉「大丈夫だよ……
でも、鰐斗くんに1つだけ言っとくよ?
この先何があっても……欲に身を任せたらだめだよ?」
鰐斗「僕には何言ってるのかわからない…ヒヒ…」
警察官➀「お前気持ち悪いんだ……よぉ!」
俊哉「グハッ!!……ガっ!?……」
警察官②「思いっきりやり過ぎだよ!
吹っ飛んじゃったじゃん!!アッハハ!」
警察官➀「だって気持ち悪いんだもん!」
鰐斗「俊哉…先生?」
警察官②「あれ…ちょっとやばくない?」
警察官➀「石に頭打って…血流してる……
さすがにやばい!……逃げよう!」
警察官②「あっ…ちょっとまってよ!」
鰐斗「俊哉…先生?
嘘だよね?…だめだよ…
僕を一人にしないでよ……
あれ……?これが……涙?僕……涙を流しているの?
これが……悲しいってこと?……
でもなんで……悲しいなら……なんで僕は笑ってるの?…ヘヘ…わからないよ……フフ…
ねぇ起きてよ…俊哉!!」
間
鰐斗M「公園の近所に住んでいる住人が……
その様子を見ていたらしい。
けど……恐怖で警察を呼ぶのが遅れたらしい。
救急車を呼んだけど……既に手遅れで俊哉は即死だったらしい。
俊哉は……友達とかではなく…
僕にとって……きっと家族だったんだ。
ずっと僕を守ってきてくれた……家族だったんだ。」
間
警察官➀「いやぁ!さすが父さん!
事件はなかったことにされて…
即釈放!」
警察官②「ほんとほんと!
とりあえず飲み行こっ!」
鰐斗M「俊哉……僕は今、変な気分なんだ。
お腹の中に……別の何かがいるような……
気持ち悪い感覚……
今まで感じたことない感覚だよ……フフ……」
警察官➀「なんだお前…」
警察官②「おい…やめろ…やめてくれ!」
間
鰐斗「ただいまぁ…って言っても…誰もいないんだけどね…フフ…
あれ…これは?僕宛てに手紙だ…
あなたの秘密を知っています?
僕の秘密ってなんだろう…
まぁいいや…僕はもう…一人なんだから…フフ」
間
鰐斗M「ごめんね俊哉…1つだけ…言わなきゃいけないことがあるんだ。」
キャスター②「ニュースをお伝えします。
昨日未明…警察官二人の刺殺体が…川に流れているのが発見されました。
なお……いまだ犯人への手がかりは掴めておらず…
警察への報復なのでは……と言う観点から……
捜索を進めている模様です。
以上…ニュースをお伝えしました。」
間
鰐斗M「僕はきっと……欲と言うものに……飲まれてしまったのかもしれない……」




