悪役令嬢に転生!こういうのって断罪回避とかするもんでしょ!
すみません。投稿し直しました。
なんかいつの間にか投稿されていることってよくありますよね。
「ううぅ…ん…あれ…ここどこ??」
周りを見渡すと高級そうなテーブルやソファークローゼット、調度品が置かれた部屋に居た。
私が寝ているベッドも今まで触ってきたどんなものよりも柔らかい…
本当にここどこだ?
確か…私は昨日会社に行って…それでクソ上司から文句を言われて…で…えっ〜と… あっ!そうだ!その後家に帰ってお酒を呑みながら乙女ゲームをやってたんだ!!
で、なんでこんな高級感溢れる部屋のベッド私は寝てるんだ…?
これ夢かな…
頬をつねってみるがめちゃくちゃ痛い…
これ夢じゃないな…
「ん…?私の手小さい…?……んっ…!?!?」
なんか…私の手が小さいし、しかも声も綺麗すぎない!?私の声ってこんな綺麗だったっけ!?
状況が分からず、自分の体の変化に混乱していると…
「エリスお嬢様…!!!目を覚ましましたか!!」
と、急にメイドの格好をした美少女が部屋に入ってきた。
エリスお嬢様…?誰よそれ?……ん?なんか聞いたことあるような名前だけど…というかこのメイドも見たことあるような…
「エリスお嬢様!!私が分かりますか?メイドのマイです!」
「メイドの…マイ………あっ!!」
そうだ思い出した!!メイドのマイって確か私が今ハマっている乙女ゲームの悪役令嬢の専属メイドだ。悪役令嬢が幼い頃から仕えていて、悪役令嬢から酷い仕打ちを受けていたのよね…
それで乙女ゲームの終盤ら辺に、悪役令嬢から受けた仕打ちやヒロインがいじめられた証拠を集めて、悪役令嬢を裏切ったキャラのはず…
え…なんで私の目の前にマイが居るの?ゲームのキャラでしょ…?
「エリスお嬢様!ぼーっとしておられますが…もしかしてどこか具合が…!?」
「エリスお嬢様…?私がエリスお嬢様って…っ!!もしかして…ねぇマイ!手鏡を貸して!」
「手鏡ですか!?わ…分かりました!」
マイが部屋から出ていって手鏡を持ちに行った。
この豪華な部屋にメイドのマイ…それに私のことをエリスお嬢様と呼んでいた…信じたくないけど私の予想が正しければ…
「手鏡を持ってきましたエリスお嬢様」
マイが手鏡を持ってきたみたいなので渡してもらった。
そして自分の顔を写してみると…
「やっぱり…!!私、悪役令嬢のエリスになってる!!」
すべてを反射するくらい綺麗な銀色の長い髪、美しい大空のように澄んでいる水色の瞳、小さく整った鼻に、キスをしたくなるようなぷるんとした少し赤色の唇… この可愛い顔は間違いなく悪役令嬢のエリスだ!!…私が知っている顔より幼いけど…
「お…お嬢様…?大丈夫なんですか?」
「あ…あぁ大丈夫よマイ。だけど…その記憶が少し曖昧な部分があるから…色々教えてくれるかしら?」
「記憶が…!?分かりました…」
――――――――――
ここは私がやっていた乙女ゲームの世界で間違いない…いや…さっきので分かってたけどね。一応聞いただけだよ、一応…
と、そんな事よりなんで私は乙女ゲームの世界に居るのか… 私はただのOLなんだけど…?
死んだ記憶も無いし、なんでこの世界に…
ちなみにこの乙女ゲームは平民だったヒロインが男爵の隠し子だった事が分かり、娘として引き取られ貴族が通う王立学園に通う事になり、5人の攻略対象と恋愛をするありきたりな乙女ゲームだ。(もちろん魔法もある)
でも絵が好きだからやってたんだよね。ちなみに推しはルクリア副騎士団長です。
まぁ攻略対象じゃないから攻略出来ないんだけどね…残念…
で、話が脱線したから戻すけどその攻略対象の中に私の婚約者の王子が居るんだよね。で、私はその王子とヒロインが仲良くしているところを見て嫉妬をしてヒロインをいじめる悪役令嬢のエリスに転生したわけだ…
エリスって確かどのルートでも婚約破棄されて、一部のルートだと国外追放ルートもあったんだよね。
このままじゃ婚約破棄されるのは確定…
でも正直あまり焦ってはいない。
だってこういう悪役令嬢に転生して断罪追放回避してやるぞ!っていう小説何回も読んでるもん。
それに私は今、12歳で王城に泊まって王妃教育を受けているところだ。王立学園は13歳〜17歳までの4年間通う学校だから、まだ入学していない。学園の生徒に私が性格悪い傲慢な悪役令嬢だって知られていないし、ヒロインをまだいじめてもいない。
だから今から優しくなって小説のように立ち回って断罪追放回避すればいいって事でしょ?乙女ゲームやって内容分かってるし余裕だとは思うが…
それでも乙女ゲームに転生したと思うと…
「あ〜ドキドキする!!よし!悪役令嬢から善良令嬢になって王子からの断罪追放回避を目指すぞ〜!」
「……っ!?」
急に私が大声を出したからメイドのマイがびっくりしたみたいだ…
「エリスお嬢様…記憶はお戻りになられましたか…?」
「うん、もう戻ったわ!ありがとね」
「いえいえそんな!メイドの私はエリスお嬢様の言うことを聞くのは当たり前ですし、褒められるような事はしていませんよ…」
少し照れながらマイはそう答える。
…ん?なんか反応おかしくない…?私ってマイに酷い仕打ちをしてたんだよね…なんで少し褒められたくらいで照れてるの…?
普通ここは「え、エリス様が私を褒めた!?」
って反応するところじゃない?
「それに…本当にエリスお嬢様が目を覚まされて本当によかったです…階段で足を踏み外して気を失ったと聞いた時は、私まで倒れてしまいそうになったくらい心配しました… 記憶も戻ったみたいで大丈夫そうですが… 医者を呼んできましょう。見たところ怪我はありませんがお嬢様に何かあったら私も公爵様達も皆、落ち着いてはいられないので…」
「分かったわ」
そう言ってマイは医者を呼びに行った。
やっぱりなんなのあの反応… 私が目を覚まして本当によかった?目を覚まして残念ですじゃなくて? …でもあの反応的に本当に私のことを心配してたみたいだし…意味が分からない…
コンコンっ…!
「王城医師のターレンです。エリス様、入ってもよろしいでしょうか…?」
「ええ、入っていいわよ」
「では診ますね」
王城医師のターレンは乙女ゲームでも見たことがある。何故ならターレンは来年、王立学園の医務室に転勤することになるからだ。
だから、乙女ゲームでも医務室に行った時などに会うことがある。
それにターレンも攻略対象並の長髪のダンディなイケメンで、結構な人気があるのだ。
この乙女ゲーム正直攻略対象よりサブキャラの方が好きなんだよな…
そんなくだらない事を考えていると診察は終わったようだ。この乙女ゲームは魔法があるから診察も体を触らずにやっていた。魔法スゴイ…
「特に異常などはありませんね。記憶もさっきまで曖昧だったようですが…もう大丈夫なら特に心配はいりません」
「そうですか!よかったですね、エリスお嬢様!!」
「うん…そうね。診てくれてありがとう」
「いえいえ、医者として当然の事をしたまでですので。やはりエリス様は優しいですね。普通の高位貴族は私なんかにありがとうなんて言いませんよ」
「……っ!?…そ…そう…」
「はい、そんなエリス様をこの王城で働いている全員が慕っていますよ。これからもそのままでいてください。では、私はこれで…」
そう言ってターレンは部屋から出ていった。
うん…今ので大体分かったかも…
この世界の私は…悪役令嬢じゃないのかもしれない。乙女ゲームのエリスは王城でも働いている全員にきつくあたっていた。だから王城の全員にもよく思われていないと設定に書いてあったはず。だから優しいなんて言われるはずがないのだ。
私が転生してくる影響でそうなったのか、ここが乙女ゲームの舞台の世界ってだけで、登場人物はゲームの性格とは違うということなのかもしれないが、結局考えたところで分からない。
分かるのはこの世界の私は乙女ゲーム通りの悪役令嬢のエリスではなく、優しい公爵令嬢のエリスってことだけだ。
うん…これ普通に嬉しいんだが…?
私は王城では既に自分の評判が最悪だと思ったから、これからは優しく接して評判を上げようと行動しようと思ったが、既に優しいのなら特別行動する必要はない。
じゃあ、あんまり頑張ることないかもなぁ…
まぁ目的は断罪追放されないことだからいいか…
「エリス様、喉が渇いたでしょう。紅茶を淹れてきますので待っていてください」
マイも部屋から出ていった。
紅茶か…王城の紅茶だから私が飲んだことないレベルの高級なお茶だろう…楽しみだ…
ドンッッッッ……!!
急に大きい音がなったのでなんだと思って扉の方を見ると、現実で見たこともないようなイケメンが居た。
艷やかな金色の髪に太陽の様に輝いている赤い瞳、整った鼻に唇の爽やかなイケメン。体が引き締まっていて、身長は180後半以上はあるだろう。この顔は…私の婚約者のルカだ…!
「エリス…!!!目を覚ましたようだな…!!!」
私が起きているのを見ると急いで駆け寄ってくる。
あっ…そうか…この世界の私は悪役令嬢じゃないからルカに嫌われてないのか。
「エリス…本当に大丈夫なんだよな?怪我はないんだよな…?」
「はい。怪我もないですから大丈夫ですよ」
こんなイケメンから心配してもらえるとか転生して本当によかったぁ…
ルカと結婚する未来を考えたらドキドキする…
きっと幸せに…
「階段から落ちて気を失ってしまうのなら監禁して一生閉じ込めておきたいな…」
「………え?」
「僕以外に誰も合わせず私だけを見て私だけを愛してほしい…」
「………は?」
「あぁ…僕はいつか君が離れていってしまうんじゃないかっていつもいつも不安になるんだ…
君がこんなにも近くにいるのに…」
そう言ってルカは私の頬を撫でる。
「エリス…僕を安心させてくれ… 君はどこにも行かないと…約束してくれないと君を壊してしまいそうだ」
「……えぇ??」
る、ルカは何を言っているんだ…?
意味が分からない…私を壊してしまいそうだ…?
ルカってこんなに目が濁っていたっけ…
ルカってこんなに怖く感じるキャラだったっけ…
「答えてくれよエリス…」
そう言ってルカは頬を撫でていた手で私の手を掴み強く握り締める。
「………っ!?痛いぃ…!!約束する!約束するから!!」
「……!!ごめん…エリス…痛かったね…君に僕の跡を付けたかったんだ…エリスは僕のだって証明する何かがなきゃ僕のじゃなくなるって思ったから。一生一緒だからね」
満足したような顔でルカは笑った。
「じゃあ、僕は騎士団の訓練に参加しないと行けないからさ…もう行くね…愛しているよエリス…」
私の手の甲にキスをして部屋を出て行った。
あれが…ルカ…?
ルカって爽やかな王子様キャラだったよね…??
あんな怖いキャラじゃなくて…え?
この世界の性格が変わったキャラは私だけじゃなくてルカもってこと…?
私はこのままじゃあのルカと結婚するんだよね…
ルカと結婚出来たら幸せになるだろうなと思ってたけどあれは無理だ…結婚出来ても幸せになれるわけがない…
だって今回みたいに気を失ったり怪我をしたりしたら監禁して閉じ込めたいとか言われるんでしょ…?
しかも私を壊してしまいそうだって……
「……っう…」
さっき握り締められた場所が痛む…
ルカと居たらあんなことをされるのか…
さっきの事を思い出すと恐怖で震える…
なら… なら…
「もう…断罪追放でも婚約破棄でもいいから解放されたい…!!誰か助けてぇ…」
私の叫びが部屋の中に響く…
ブックマーク&★★★★★をしていただけるとモチベに繋がります!
「男だけど女性Vtuberを演じていたら、現実でメス堕ちしてしまったお話」も投稿していますので興味があったら読んでみてください。下のランキングタグからいけます↓