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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

あきとまなつのバレンタイン

作者: ぬえ

バレンタインデーに投稿しようと思ったけど作りきれませんでした

「これっ!」

とぶっきらぼうに、まなつは飾り気のないギフトバッグを私の鼻先に突き出してきた。


「えーっと…1日早いけど、バレンタインのヤツ?」


「っーーーーー…ん」


耳まで真っ赤になってかわいいなぁ…


部活の合間のちょっとしたスポットタイム。


水道のところに2人並んで水飲もうとしたタイミング。


真冬のこんなイベントには絶対乗らない!ってタイプのまなつ。


よく見ると指先に肌色の絆創膏が貼ってある。


「もしかしてだけど、手作り?」


「………ん」


「ありがとう……また、後でね」


耳元にそっと、周りから不自然には見えないように気をつけながら声をかけると


まなつもそれとなく自然に見えるように反対側に駆けていった。


こっちを見ずに右上見ながら指を揃えたバイバイ。


帰り道いつものところで待ち合わせ、の合図。


ホントは本家に行かなきゃだけど


まなつの気持ちにちょっとでもつけこみ…


…もとい、応えてあげたいから。


「会長!なにしてるんですかー?」


「わかった、いまいくー」


生徒会の役員たちが呼びにきたので


つかの間のご褒美タイムはおしまい。


来月の卒業式に向けての打合せと、来年度予算配分のたたき台、次期役員の選定などなど…


やることは少なくないけど、今日は絶対に6時までには終わらせる決意を胸に


いざ戦場の気分で役員室に向かった。


カバンの中にはお揃いの指輪。


卒業したら離ればなれになっちゃうかもだけど


一年の冬に出会った眩しいまなつへの祈りを籠めて創った指輪。


わたしにできる最大限を籠めた。


本家だろうが、分家だろうが、関係ない。


世界を敵に回してでも、わたしはまなつとともにある。





この日した決意は


まなつがいなくなった今でも変わらずわたしの胸の中にある。




わたしの持てる全てを使ってでも。


必ず、















滅する…


「総員撃て!」



わたしはまなつのいないこの世界を許さない。



急展開にしてみたくて


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