暴走―前編―〜気付いたのはたった今〜
最近の更新は短いものばかりで…本当にすいません……!
カーテンを閉め切り、電気もつけていない部屋。
――胸が、痛い。
ベッドの上で、蓮斗は胸を引っ掻くように抑えて、恋が帰ってくれるのを待った。
トスン、と何かが落ちたような音が蓮斗の耳に届いた。
恋は、膝をついてがっくりとうなだれてしまっていた。力が抜けたのか、がくんと正座のように座り込んでしまう。
恋は、以前蓮斗に同じような言葉を言っていた。秋奈を経由してはいたが、確かに言った。
彼も、こんな気持ちになったのだろうか。
私は、こんな気持ちにさせていたのか。
『お前、まさか自分だけが傷ついているとか思ってないだろうな?』
「……!!」
恋の頭の中で、秋奈の言葉が響く。
その言葉の意味を、今になり恋は痛い程理解した。
拒絶される事は、ここまで苦しいものなのか、と。
恋は顔を上げ、ドアを見つめる。
決して回る事のないドアノブを、入ることも、見ることすら叶わない蓮斗の部屋、そして、そこにいるはずの、蓮斗を。
「なんで………」
「!」
突如、ドアの向こうから声が響いた。
レン君……!
恋は、ドアに近づき、すがるように身体を寄りかけた。
ドアの向こう側で、蓮斗も同じようにしている気がして。
少しでも近づいていたい。その一心で、恋はドアにすがり続けた。
ドアノブが、回った。