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予想外〜こんなところで〜

皆さんのおかげで3万PV突破しました!

ありがとうございます!


読み続けてくれる人達にとてつもない感謝です……!

頑張りますので、これからもよろしくです!

抗争から3日後……蓮斗はようやく学校に行きはじめた。

無論、教室に入った瞬間に恋と景に問い詰められて、朝からブルーな気分になっていたりするのだが。


そんな蓮斗は今、保健室にいたりする。


(まぁ、いつも通りっていえばいつも通りなんだけどね……)


秋奈の鋭い視線に突き刺されながら、カウンセリング(という名の尋問)を受けながらそう心の中で呟く。

栗実は栗実で、いつも通り蓮斗の隣でオロオロしている。

正直、気が散ってしょうがない蓮斗だが、今は秋奈から意識を逸らせば何が飛んでくるかわからないので無視を決め込む。


「もう一度聞くぞ?……3日前に、何をしていたんだ?」

「……喧嘩」

「個人のか?」

「関係あるんですか」

「こちらの質問に答えろ。少なくとも、1対1じゃあないな?でなければ、お前がそこまでやられるはずがない。仮にそこまでやられたとして、その相手は今頃生きてはいないだろうしな」


蓮斗の言葉を切り捨て、秋奈は更に視線を鋭くした。


(この人は……視線だけでネズミ位殺せるんじゃないか?)

「……はい。それがなにか?」


隠しても無駄だと悟った蓮斗は、潔く答える。すると秋奈は、蓮斗から1度目を外し、煙草をくわえ火を着ける。すぐに煙が吐き出されるが、それも窓を開けているために外に逃げていった。

しばらくそれを見つめていた蓮斗だったが、秋奈が視線を戻すと同時に秋奈を見た。


「平気だったのか」

「……はい」


蓮斗は少し躊躇い、だが答える。


秋奈が聞いているのは、身体の事ではない。

それをすぐに理解したがために、少し、返すのに時間がかかってしまっただけ。


「そうか……。ならいい。行っていいぞ」


言われて蓮斗は、素直に従い保健室から出る。一礼をしてから。


「全く……アイツは、自分の危険性が理解出来ていないみたいだな…。一歩間違えば刑務所行きだというのに……」










「はぁ〜……」


廊下を歩きながら、大きな溜息をつく蓮斗。


気分が晴れない。


その一言だった。蓮斗は、長時間あの人格になっていると、元に戻った時に副作用のようなものがくる事があった。

それが、今の状態。

何をしていてもやる気が出ず、テンションがどうしても上がらない。


「いつもなら1日経たないで治るんだけどなぁ……。今回は長引く……」


呟きながら教室の扉に手をかける。そして何気なく開けた……


「どういうことよ!!」

「!!!」


……のだが、いきなりの大声に驚いて反射的に閉めてしまう蓮斗。


「な、なんだ?」


とりあえず状況を理解しようと、閉めてしまった扉に耳を当てる。すると、言い争う声が蓮斗の耳に届いた。





「だから、蓮斗は私と付き合ってるの。キスだってしたんだから」「なっ……そんなはずない!レン君は私が……」

「私が?何?」





「な、なんだか凄いことになってる気がする!」


言いながら、蓮斗は勢いよく扉を開けた。


言い争っていたのは、恋ともう1人。


「あ、レン君!ねぇ、嘘だよね、嘘だよねぇ!」

「ちょっ、待て恋!何が嘘なのかさっぱりだ」


蓮斗を見付けるやいなや、突撃する勢いで蓮斗を問い詰める恋。


「いや、なんで涙目!?意味がわからないぞ!」


蓮斗の言葉通り、恋の目には今にもこぼれ落ちそうな涙が。とりあえず落ち着かせなくては、と頭を撫でるが、その時に目に入った人物が意味深な笑顔で蓮斗を見ているので手を止める。


「うぅ〜…。アイツが変なこと言うから〜…」


蓮斗の胸でそんなことを言う恋。

最近、恋とはこういう事がなかったのでドキドキする蓮斗だった。


「蓮斗!」

「?」


いきなり呼ばれ、反射的にそちらを向く蓮斗。蓮斗を呼んだのは、先程まで恋と言い争いをしていた、そして意味深な笑顔をしていた女子だった。

その女子を見て、蓮斗は違和感を感じた。


「えっと……あれ?」


その姿には見覚えがないが、名前を呼ばれたのは初めてじゃない気がして、蓮斗は混乱する。

そんな蓮斗に、女子はこう言った。


「もう、たった3日で忘れたの?」

「3日?3日って、まさか……」


その反応を見て満足げな顔をする女子。


「私は、あなたの物だって言ったじゃない」


それを聞いて、蓮斗は確信した。少なくとも、アイツ意外にこんなことを言う奴はいない、と。


「い、威吹か!?」

「せ〜かい!3日振りだね、蓮斗!」


それを聞いた瞬間、蓮斗は立ちくらみを覚え、倒れそうになった。

三角関係…ならぬ四角関係。

メンバーがメンバーなだけに、とんでもないことが起きそうな予感…(笑)

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