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第七十六話 合衆国西海岸進攻作戦 その5

 はい、前回の続きを話します。


 映画「戦艦土佐の海軍忍者」のストーリーは、「土佐」艦内での格闘シーンを中心に進みます。


 スパイたちの目的は、「土佐」を乗っ取りA国の陸上の民間施設を砲撃した後、自沈し、すべての証拠を消して、「日本海軍を歴史の悪役」とすることが目的でした。


 スパイたちは全員が白人の男性ですが、偽装のための楽団の雑用係に黒人の親子がいました。


 二十歳代後半の母親と十歳の娘でした。


 この母娘は真相は何も知らず。楽団の雑用係として臨時に雇われただけであり、「日本海軍の残虐行為の被害者」として殺されるはずでした。


 しかし、日本海軍特務陸戦隊により保護されます。


 特務陸戦隊の隊長は、母親から彼女の身の上話を聞きます。


 彼女は夫と娘の家族三人で去年までは幸せな生活をしていました。


 しかし、工場で働いていた夫が職場での事故で死亡したのです。


 事故の原因は工場の劣悪な労働環境でしたが、白人の経営者はそれを認めようとせず。賠償金は支払われませんでした。


 一家の大黒柱を失った母娘は、わずかな蓄えは使い果たし、生活に困窮していたのでした。


 そこに楽団の雑用係の仕事が来たのでした。


 特務陸戦隊の隊長は、艦内には安全な場所はないため、やむを得ず母娘を自分たちに同行させることにしました。


 艦内にいるスパイたちを特務陸戦隊隊員たちは、次々と倒していきます。


 狭い艦内なので、小銃は取り回しに不便なので、素手や手裏剣で敵を倒します。


 現実では、日本海軍特務陸戦隊は素手での格闘技の訓練はもちろんしていますが、手裏剣を使うことはなく、艦内戦闘ではサブマシンガンを使用しているようです。


 しかし、現在でも海軍特務陸戦隊を題材にした映画・ドラマでは、戦闘シーンでは手裏剣が使われるのは定番になっています。


 特務陸戦隊が「土佐」の艦内を次々と制圧していく途中で、負傷したスパイを黒人母が介抱しようとするシーンがあります。


 しかし、負傷したスパイは卑怯にも黒人娘を人質にしたのです。


 隊長がスパイを倒して黒人娘を救出しましたが、右腕を負傷してしまいました。


 黒人母は「すいません。私が敵に情けをかけたために、隊長さんがケガをしてしまって……」と謝罪しました。


 それに対して隊長は「謝る必要はない。ケガをした人を助けようとするのは人として当然のことだ。悪いのは醜いことをした敵だ。あなたは美しいよ」と言いました。


 黒人母は「私のことを美しいとは……」と顔を赤くしました。


 隊長は「いや、心が美しいという意味で……もちろん、あなたは姿も美しい」と顔を赤くしました。


 黒人母は無名でしたが美人女優が演じています。


 黒人娘はからかう口調で「隊長さん、ママのことが好きになっちゃたの?」と言います。


 隊長は「大人をからかうんじゃない」とますます顔を赤くします。


 続きは次回に話します。

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