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第七十四話 合衆国西海岸進攻作戦 その3

 はい、前回の続きを話します。


 日本海軍特務陸戦隊が「海のニンジャ」というイメージは、日本海軍自身が意図的に広めた形跡があります。


 この私の推測について日本海軍に問い合わせましたが、何も回答は得られませんでした。


 以下のことはすべて私の推測になります。


 戦艦や空母は素人目にも巨大さから「強い」と感じますが、特殊部隊を「強い」と一般人に感じさせるにはどうするか悩んだようなのです。


 今では、アクション映画などの題材に特殊部隊がなるのは当たり前で、一般人が特殊部隊を「強い」と感じるのは当たり前になっています。


 しかし、日本海軍特務陸戦隊が創隊された当時「特務陸戦隊は軍事機密で何も情報を外部に提供できないのに、自国民には頼もしく、外国からは脅威に感じさせるにはどうするか?」を悩んだようなのです。


 最初の広報用映像を映画会社に丸投げしたところ、忍者が陸戦隊員を指導する映像ができたので「これだ!」と思ったようなのです。


 忍者が「強い」ということは小説や映画で一般人に浸透していました。


 小説や映画からの忍者の一般的なイメージは「闇で戦い、闇に消える」でした。


 特殊部隊のイメージとしてはピッタリでした。


 それで、日本海軍は、映画会社に娯楽映画としての海軍特務陸戦隊の映画を製作するように依頼しました。


 その映画では「海の忍者」のイメージを強調するように注文しました。


 例によって、日本海軍は、特務陸戦隊の資料を映画会社には何も提供しませんでした。


 ただし、実物の軍艦をすでに公開されている範囲で撮影に使用するのを許可しました。


 そうして日本で製作された日本海軍特務陸戦隊を題材としたアクション映画第一作が「戦艦土佐の海軍忍者」です。


 ストーリーは架空の日本海軍の戦艦「土佐」が架空の国A国を親善訪問するところから始まります。


 戦艦「土佐」は、撮影に使用されたのは戦艦「陸奥」で、A国は架空の国とされていますが、モデルはどう見ても合衆国でした。


 戦艦「土佐」の甲板上で、A国の民間の音楽隊が親善のためのコンサートを開き、「土佐」の乗組員のほとんどがコンサートに参加しました。


 しかし、それがA国の罠でした。


 音楽隊は楽器に紛れて銃火器を艦内に持ち込んでいたのでした。


 コンサートに参加した「土佐」の乗組員たちは奇襲され軽機関銃により全員が射殺されてしまいました。


 音楽隊は全員がA国のスパイでした。


 スパイたちは「土佐」の艦内を制圧するために分散し、一部は烹炊所に向かいました。


 続きは次回に話します。


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― 新着の感想 ―
[一言] >娯楽映画としての海軍特務陸戦隊の映画 多数製作され海外でもヒット、南部連合に配給されたた作品群は興行主の意向で「SILENT〜」シリーズとして強引にまとめられたりなんかするのでしょうか?…
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