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第六十二話 中華民国 その6

 はい、前回の続きを話します。


 ここで合衆国の諜報機関について話します。


 合衆国は南部連合国を第一の仮想敵国としているため、南部連合国に対する諜報活動を最優先にしていました。


 南部連合国に対する諜報活動を担当している合衆国の組織は連邦捜査局FBIでした。


 FBIは合衆国の映画やドラマでおなじみの犯罪捜査を行う警察組織です。


 FBIを題材とした映画やドラマでは殺人などの犯罪捜査の他にFBIと南部連合国のスパイとの諜報合戦が定番になっています。


 合衆国陸軍にも諜報を担当する部署はありますが、規模は小さく予算も限られているため、南部連合国に対する諜報活動は事実上FBIが独占しています。


 南部連合国以外の国に対する諜報活動を担当しているのが国務省です。


 合衆国海軍は仮想敵である日本海軍に関する諜報活動に集中しているため、合衆国の対外諜報活動の主役は国務省でした。


 合衆国は国の方針として中国市場の独占を狙っており、中華民国に浸透するための諜報活動と中国市場を独占するためには邪魔な日本帝国に対する諜報活動に合衆国国務省は力を注いでいました。


 合衆国の各諜報機関は横の繋がりが悪く、非効率だとは指摘されることもありました。


 そのため各諜報機関の統合した上位組織である「中央情報局」とでも言うべき諜報機関を設立するべきだと言う意見が数年に一度は出されます。


 しかし、国務省、陸海軍、FBIどこも「自分の権限が縮小される」可能性があることには抵抗するので、提案されても、その度に潰されています。


 中央情報局はもし設立されることがあれば略称は「CIA」となるでしょう。


 名称としては響きが良いので、小説や映画の架空の諜報機関の名称として「CIA」はよく使われています。


 現実の存在に「CIA」がなる可能性はかなり低いでしょう。


 さて、日本帝国の諜報機関についても話します。


 日本も内務省、外務省、陸海軍がバラバラに諜報活動をしていて効率は悪かったのです。


 国内の防諜は内務省が担当していましたが、中国大陸における諜報活動は主に陸軍が担当していました。


 日本陸軍は謀略により日本が勢力圏としている満州地方に独立国を建国しようとしてしまいた。


 この謀略は日本政府も日本陸軍中枢部も知らないまま現地の部隊のみの判断で実行に移されようとしていました。


 それに「待った」をしたのは意外な所でした。


 ドイツ政府が謀略を日本政府に報告し、計画段階で関係者は全員逮捕されました。


 続きは次回に話します。

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