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第五十四話 南部連合国対合衆国その23

 はい、前回の続きを話します。


 ノースカロライナ艦隊は、戦艦「ノースカロライナ」に搭載された対空レーダーにより、自分たちに接近する航空機の編隊を探知しました。


 ノースカロライナ艦隊司令部は護衛空母に命令し、迎撃のために戦闘機隊を発艦させました。


 南部連合国空軍のJu88爆撃機の編隊は、高空からの水平爆撃をしようとしていました。


 対艦攻撃用の徹甲爆弾により、戦艦「ノースカロライナ」の撃沈を狙っていたのです。


 それに立ちふさがったのがF4Fワイルドキャット戦闘機隊でした。


 護衛戦闘機を伴っていなかったJu88の編隊は、ワイルドキャットに次々と撃墜されていきました。


 その結果、戦艦「ノースカロライナ」を狙った水平爆撃には失敗。


 戦艦「ノースカロライナ」にはJu88が投下した徹甲爆弾は一発も命中しませんでした。


 この戦闘で戦艦「ノースカロライナ」は無傷でした。


 多数の機体を失ったJu88部隊は撤退しました。


 南部連合国空軍の作戦は目的を達成できなかったので、失敗だったと言えるでしょう。


 しかし、一発の徹甲爆弾が運命を変える一弾となりました。


 ノースカロライナ艦隊の陣形は、中央に戦艦「ノースカロライナ」があり、そのすぐ後ろに護衛空母があり、その周りを駆逐艦部隊が輪になって囲むという、いわゆる、対空対潜用の陣形である輪陣形でした。


 Ju88部隊は戦艦「ノースカロライナ」を水平爆撃で狙ったのですが、一発も命中しませんでした。


 しかし、戦艦「ノースカロライナ」を狙ってはずれた徹甲爆弾一発が、戦艦「ノースカロライナ」のすぐ後ろを航行していた護衛空母に命中しました。


 護衛空母の被害は皮肉なことに装甲皆無な商船改造の護衛空母だったため、徹甲爆弾は飛行甲板に命中した後、信管が作動せず飛行甲板を貫いて爆発せずに海中に落下しました。


 船としての護衛空母には支障はなく、全速での航行か可能でした。


 ですが、護衛空母としての被害は深刻でした。 


 飛行甲板に大穴が開き、艦上機の発着艦は不能になりました。


 上空を飛んでいたワイルドキャットは全機が海面に不時着し、駆逐艦がパイロットを救助することになりました。


 もちろん、機体は海中に沈むことになり、全機が失われました。


 護衛空母の格納庫には少数のワイルドキャットが残っていましたが発艦が不可能では戦力になりません。


 ノースカロライナ艦隊の戦闘機部隊は全滅しました。


 そこに、低空を飛行する南部連合国海軍航空隊の一式陸上攻撃機が飛来しました。


 続きは次回に話します。

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