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第十四話 ドイツ対イギリス その6

 はい、前回の続きをします。


 イギリス船団は空襲を警戒していたため、Uボートによる海中からの攻撃に咄嗟に対応できませんでした。


 Uボートの攻撃は一隻一隻が個別にイギリス船団に襲い掛かるのではなく、連携したものでした。



 レーダー提督が率いるドイツ海軍空母機動部隊は、航空偵察したイギリス船団についての情報を定期的にドイツ本土にあるドイツ海軍総司令部に送信しており、デーニッツ提督はその情報にもとづいて洋上のUボートに命令をしていました。


 Uボートは当初の計画より航続距離が延長されたため、乗組員の居住性の改善が考えられ、当初の設計のままでは食糧を艦内に詰め込めるだけ積み込むため、二つあるトイレの一つまで食糧庫にするところでしたが、実際にはそのようなことは実行されていません。


 ドイツ空母機動部隊による空襲、Uボートの群れによる襲撃でイギリス船団は壊滅しました。


 正規空母すべてを失ったイギリスは船団に空母の護衛をつけることができなくなりました。


 護衛空母は建造が始まったばかりで、実戦に投入できるのは早くても約半年後で、アメリカ海軍の空母に護衛を依頼しようにも、アメリカ海軍は日本海軍との戦いを優先していたので空母はすべて太平洋にありました。


 商船に発艦用カタパルトを装着して、戦闘機を搭載して、空戦後は機体は着水させてパイロットだけ回収するというアイデアも出されましたが、商船一隻に一機の戦闘機が搭載できるだけなので、ドイツ空母六隻の艦載機の数の暴力には太刀打ちできないと却下されました。


 イギリス海軍の戦艦はすべて無傷でしたが、船団の護衛には敵が戦艦で襲撃してこなければ役に立たず。ドイツ海軍が空母と潜水艦を主力にしているので無力でした。


 イギリス本土は食糧も自給できないので常に海外からの物質の輸入を必要としています。


 ドイツ海軍による海上封鎖が続くと、イギリス本土では餓死者がでます。


 アメリカ海軍は太平洋での日本海軍との戦いに主力艦隊を向けていたので、大西洋でドイツ海軍に対抗できる艦隊は連合国にはありませんでした。


 イギリス政府は進退きわまりました。


 そこにドイツ政府がイギリス政府に向けて提案したのが「休戦」でした。


 ドイツ政府はイギリス政府に向けて「降伏」を求めたのではなく、「一年間の期間限定の休戦」を申し出たのでした。


 もちろん条件付きで、休戦期間中はイギリス本土に向かう船が運ぶことを許されるのは食糧・医薬品などの生活必需品だけで、船はすべてドイツ海軍の臨検を受けねばならず。軍事物資を運んでいた場合は没収されます。


 この提案に対してイギリス政府の回答は……。


 あっ!時間ですね!


 この続きは次回に!

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