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戦え!C級ヒーロー!  作者: ないんなんばー
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C級ヒーローMBマン見参!その1

心の侭に書きました。


初夏、それは鮮やかな季節。

青々とした草木は生い茂り、虫たちも心を弾ませる季節。


虫取りを楽しむ子供達、だが、悪の魔の手は確実に忍び寄っているのだ!



「うわー!怪人だー!」


「ギャーッギャッギャッ!自然に優しい成分の殺虫光線を喰らえ!この地域の虫を全滅させてやる!

これでお前達は虫採りの為に禁猟地域に足を伸ばさなくてはならなくなり、自然と悪の道に進み始めるのだー!」



何ということだ!殺虫怪人バルーサーンが夏の風物詩を破壊しようとしている!


このままでは子供達の両親は、デパートにカブトムシを買いに行かなくてはならなくなる!


世界の全てが闇に覆われると思われたその時、勇ましき声が辺りに響き渡る!



「そこまでだッ!怪人バルーサーン!」



その男は昆虫と子供達を庇うように立ちはだかった。


黒いバイザーの付いたヘルメット、背中に二本の丸い金のメイスを背負い、マントに大きく♂のマーク。

全身を覆う真っ赤なヒーロースーツは、下半身の一部を強調するような形になっている。



「子供達の夏の思い出を守る、C級ヒーローMBマン、只今見参!」


そう、その男はヒーロー。

日夜現れる怪人達から世界を守り、戦い続ける男だった!



「C級ヒーローだとぉ?笑わせるな!とんだ雑魚が現れたものだ!喰らえ!殺虫光線!」


「侮るな怪人!MBゴールデンボゥル!」



バルーサーンの殺虫光線に対し、MBマンは背中から二本のメイスを取り外す。

そして両手を大きく広げ、その場で回り始めた!



「MBサイクロン!」



二本のメイスが巻き起こす圧倒的な風力!

殺虫光線は上昇気流に乗り、遥か彼方へと掻き消えた。



「ば、馬鹿な!」


「今度はコチラから行くぞッ!」



言葉と共に駆け出し、右左右とメイスのコンボを叩き込む!

怯んだバルーサーンを大きく吹き飛ばし、腰を引いて必殺技の準備に入る!



「征くぞ!必殺!」



高く飛び上がるMBマン、貯めたパワーを解放するため、両手を腰に当てて叫ぶ!



「MBマグナァァァムッ!」



放たれたエネルギーは真っ直ぐにバルーサーンを撃ち抜き、怪人力を削り切った。



「お、おのれ、庭の蝉がうるさいんじゃー!!」



チュドーーーン!!

人畜無害の爆発が巻き起こり、怪人は倒れる。



「私達ヒーローが居る限り、この世に悪は栄えないッ!」



勝ちポーズを決めてから立ち去るMBマン、子供達はその背中に、勇気と漢を見るのだった。


ありがとう!ヒーロー!

ありがとう!MBマラビックマン!


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