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小説を書こうにもネタがない!だが高校生探偵に仕事は舞い込む  作者: 荒木刑
閑話:【体育祭と神奈高校女子更衣室盗撮事件】
18/21

【ネタっていうのはさ、誰にも邪魔されずに自由で何というか…。探偵とケーキと女の戦い】

息抜き回も今回でおしまいです。


これからも1章の合間にこのような回を書いていくつもりです。




前回より時間が空いてしまいすみませんでした。


次話も少し遅くなると思いますので次回はしばらく投稿できません。

申し訳ございません!



____探偵はさ、ケーキを作るパティシエと同じなんだよ。

『自分なりの解釈』というスポンジを『真実』というクリームでコーティングし、

『確かな情報』というデコレーションに『情報提供者』という火のついた蝋燭を

挿して『犯人』というお客様へお渡しする。


どうだい?まるでパティシエだろ?


ま、これは鷹田さんからの受け売りなんだがな。



「犯人が分かっているって……本当?」

「あぁ、それもこの場にさも当然のように居座っている奴がな。」


「此処に!?やっぱり峪嘉が…」

「で、でも峪嘉君は私たちが連れてきたから犯人とは…」

「だけど、それ以外に誰が…」


「ちなみに聞くけど、視線を感じたのは女子全員なのか?」

「…いや、アタシだけだよ。」

「荒川さん以外は感じていないと…峪嘉。」

「何?」

「追いかけっこの途中、誰かとすれ違わなかった?」

「途中に?………あ、確かに誰かとぶつかったかも。ごめんって言ったし。」



やっぱりね。これで繋がった。やっぱり犯人は、あの子だったんだね。



「…よし、確認も取れた。この覗きの犯人は……『羽矢美姫』さん、君だね?」

「ッ!」


「ど、どうして!?美姫はずっとアタシと!」

「いや、途中で別れたはずだよ。羽矢さんが忘れ物を取ってくるって更衣室を出ていったのを

見ていた人物がいたんだ。」

「だ、誰よ!」

「コットンガーd…『綿部守(わたべまもる)』君だよ。」



彼が教えてくれた情報によると、


事件発生の10分前、競技も終わりジュースを買おうと学校へ戻っている時、

羽矢美姫さんが忘れ物を取ってくるといって更衣室から出ていくのを見た。

そして一緒に学校へ戻ったと言っていたよ。



「どうだい?羽矢美姫さん。守君の話は間違っているか?」

「……ここまで証拠がそろっているんじゃ、言い逃れは出来ないわね。」



彼女は特に抵抗もなく容疑を認めた。



「ど、どうして!?どうしてミキが!?」

「……わ、私は……私、あなたのことが好きなの!瀬里奈!」

「ッ!?」

「「「「!?」」」」



……お、おう…。いきなりのカミングアウトか…爆弾発言なんてもんじゃねぇぞ?

核弾頭が墜ちたくらいの衝撃だ…。



「……瀬里奈のキレイな体に見とれちゃって…ホント、嫌な奴だよね、私…。」

「…………ミ、ミキ……。」


「…瀬里奈……瀬里奈は、私のこと、どう思ってるの?」

「……え?」

「私、勇気を振り絞って告白したの!答えて!?」

「…ア…アタシは……。」



______ここでこの事件は終わりにしないと収拾がつかなくなる。

まぁ、この先はみんなのご想像にお任せするが、午後の競技はチアリーディング部の

ダンスにより始まりが告げられた。


前年度と同様、流侍の100mで一位を取れればほぼ優勝が決まる。



「じゃ、行ってくるわ。」

「おう、頑張って来いよ。」

「おう!」

「流侍!」

「ん?どうした真那?」

「…が、頑張って!」

「……おう。」



おぉっと、俺は邪魔しちゃいかんな。さっさとお暇しますか。


近くにいた茜里もそう判断したらしく、こちらに手招きをしていた。



「茂、こっち。」

「おう。」



…改めてみると、この二人大衆の面前でよくもまぁあんなにイチャイチャできる

もんだな。すげぇや…。



「茜里、次はお前の50mだろ?準備とかしないのか?」

「……茂、代わってくれる?」

「それは無理。頑張って来い。」

「じゃあ、頭撫でてくれる?」

「…はいはい、お安い御用だよ。」



なでりなでり、ふにゃ~…



「……元気百倍!んじゃ、準備して来るねぇ~。」

「おう、行ってらっしゃい。」



……さて、もうそろそろ流侍の出番かな?


流石に短距離ともあって、選手のほとんどが陸上部だ。

前年のこともあるし、流侍は一位をもぎ取ることが出来るかな?


お、もうそろスタートらしいな。



『さぁ、そろそろ注目の100m走が始まるようです!

今回の注目は前年度優勝2-3代表、湊流侍君が何処まで行けるかですね。

この競技で一位を取れば2-3優勝は確実になるでしょう。

ですが!今回の100m走は混戦になること必至でしょう。

おっと!もうすぐスタートの様です!』



「位置について、ヨーイ…。」


パァンッ!!


ダダァッ!



『選手一斉にスタートォ!おぉっと一番に先頭に躍り出たのは今回の優勝候補、

中丸選手と湊選手だぁ!両者一歩も譲らない!もうゴールまでの距離が無い!

お!おっとここで湊選手がスピードを上げたぁ!中丸選手との均衡が崩れ、

湊選手が一歩前へ出るぅ!そのまま、ゴォーーーーーールッ!!

やはり前年度と同じ結果になりましたぁ!一位は2-3湊流侍選手だぁ!』



……実況も熱が入ってやがるなぁ…でもまぁ、よくやったな、流侍。


次は茜里に出番だが……やはりこっちに来たか…。



「茂ぅーー!」

「おっと、どうした?またなでなでか?」

「ううん、今回は違うの。」

「?じゃあ、何だい?」

「あ、あのね?今回50mで一位を取ったら……。」

「取ったら?」

「予約させてほしいの!!」

「……予約?何の?」

「夜の!」

「ハァ!?」



おいおい!誤解されそうなことをこんなところで言うんじゃない!



「お願いィ!」



肩を揺らすな!痛い痛い痛い!



「わ、分かった!分かったから早く行ってこい!」

「!アリガトーーーー!」

「オイ、抱き着くな!」

「私、頑張ってくるから!」

「…おう、行ってこい。」

「……うん!」



白熱した戦いだったが、本気を出した茜里のスピードに誰もついてこれず、

二位以下を大幅に突き放し、茜里が一位となった。


御蔭で俺はお持ち帰り決定だ……。


おっと、もうそろ体育祭も終わりが近くなってきた。


次の競技は借り物競争。

毎回借り物リストの中にぶっ飛んだ内容のものが多いことで有名だ。


そして、その競技に出るのは我らが3組のクラス委員長、美東真那だ。

前回は、ある意味切り札を引き当て堂々の一位に輝いたが、今回はどうだろうか…。


真那も流侍とのエネルギーチャージも終わったようで、はきはきと招集場所へ向かっていった。



『えー、盛り上がった体育祭ももうすぐ終わりの時を迎えようとしています。

次の競技は恒例の借り物競争です!面白おかしいお題が盛りだくさんのこの競技!

今回はどんな大波乱が待ち受けているのか、楽しみです!それでは競技を始めてください!』



え~、位置について、ヨーイ!



パァンッ!


一斉にスタートを切った選手たちは50メートル地点に設置してある

『ドキドキ!お題ボックス』からお題の紙を一枚取り出し、

書いてあるお題を遂行すべく駆け回る。


真那もお題の紙を手に、こっちへ駆け寄ってきた。



「ハァ、ハァ、茂!」

「ん?何、今回はどんなお題なのさ?」

「えっと…『自分の友達の彼氏』…だって!」

「おう……俺が誰の彼氏だって!?」

「え、茜里でしょ?」

「馬鹿言うな!アイツと俺は、そんなんじゃねぇよ!」

「いいから!さっさと行くわよ!」

「お、おい!」



強引に手を引っ張られ、走るように強制される。


少しめんどくさいと思いながら、真那を素早く抱き上げる。



「きゃ!?な、何すんのよ!」

「落とされたくなかったらしっかり掴まってろ。」

「ど、どういう事!?」



混乱している真那を無視し、背後から迫る巨大な紅白玉から逃げる。


恐らくスピードを出し過ぎて止まるにも止まれなくなったんだろう。

明らかに暴走している。


急がないと俺だけじゃなく真那まで潰されてしまう。

それは絶対に避けないといけない!



「……少し荒くなるぞ…。」

「え?」



グッと体に力を籠め、まるで獣のような速さでグラウンドを駆け巡る。


そしてそのままゴールテープを突っ切り、堂々の一位着だ。



_______体育祭最後の競技、『仁義なき戦い!学年クラス対抗女子リレー』は

様々なアクシデントがあったため、記すことは出来ない。


そして、体育祭が終わったその夜、俺は疲弊しきった茜里の体をマッサージするのであった。



次回もお楽しみに。

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