【キミ達がネタだ!体育祭と覗きと冤罪だ!《前編》】
前回の続きです。
今回は何気に長い文章になってしまったので前編と後編に分けることにしました。
ちなみに新しく出てきたキャラクターは全員知り合いの名前を使わせてもらっています。
良く晴れた日曜日の朝に、僕は待ち合わせの場所で、ふざけ合う峪嘉達を
笑いながら(鼻で)、茜里が来るのをずっと待っていた。
ということで、今日は待ちに待った体育祭当日だ。
「......およっ!?沖田!?沖田来た!勝った!運命に勝ったんだッ!」
などと一人で盛り上がっている俺の肩を何者かが叩く。
「ん?」
「茂。早く教室行かないと。遅れちゃうよ?」
「おっともうそんな時間だったか...。じゃ、行くか。」
「はーい。」
校門を通り、昇降口通過。階段を上って二階にある俺達の教室へとたどり着く。
教室のドアを開けると同時に飛んできたペットボトルを
左手に持っていたカバンで受け止め、右手に持っていた空き缶を
眼前にいるバカな鈴虫に向かって投げつける。
「この鈴虫が!」
「ウガァッ!?」
見事に額に命中した峪嘉は、座っていた机の上から落ちて床を転げ回る。
「イッッテェェェェーーーーー!!」
「ほらぁ、言ったじゃん。茂を出し抜こうなんて200年早いってさ。」
「アイツに勝ちたいならスパコンくらい持ってこないと先読みでは勝つことなんて無理だよ。」
「峪嘉はバカだなぁ。だから鈴虫って言われるんだよ。」
「お、お前らぁ...!人が痛みに悶えてる時に追い打ちとは...!」
「だ、大丈夫?中田君...。」
「あ、あぁ...。」
せっかくの朝に......なんて不運なんだ...。あ、茜里、峪嘉に心配は無用だよ。
お、真那が峪嘉達を怒鳴りつけてる。よく見たら青筋浮かんでるじゃん。
怖いなぁ怖いなぁ...
「全く!何バカやってるの!早く席について!」
「「「うぃ~っす...」」」
素直にうなずき席に戻る
「....茂!」
「...何?」
「体育祭では覚えとけよ!絶対に負かしてやるからなぁ!!」
「...ハッ!やってみろよ。」
「...ッ!やってやるよこの野郎!」
「うるさい!早く席に戻れこの馬鹿ども!!」
「「すいません...」」
真那に怒られてしまった...。峪嘉の奴ゥ...絶対に後悔させてやるからなぁ...!
午前9時、『神奈高校』の体育祭開会式が大々的に行われた。
観客からも大きな声援が注がれ、生徒たちのテンションも最高潮に上がっていた。
「なぁ、茂。」
「なんだ流侍?」
「絶対に勝とうぜ!」
「おう!」
うちの学校では、学年、クラス別で順位を競うという制度を設けている。
つまり、全ての学年、クラスが敵となるバトルロワイヤル形式だ。
学年、クラスにはそれぞれ色が割り当てられており、前年度優勝したクラスは
代々黒が割り当てられる決まりになっているらしく、
俺達2-3は前年度の体育祭で優勝したから今年は黒い鉢巻を付けている。
開会式の途中、他校からの応援団の紹介があった。その中には横張高校の生徒も入っており、
見慣れた顔の少女がこちらを見て手を振っていた。
「......雛ちゃんも応援に来てくれたのか...じゃ、頑張らないとな...。」
今回の体育祭、絶対に勝たないといけなくなった。
茜里との約束を守るためにも、ぶっちぎりで走り切ってやる!
後編もお楽しみに




