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小説を書こうにもネタがない!だが高校生探偵に仕事は舞い込む  作者: 荒木刑
閑話:【体育祭と神奈高校女子更衣室盗撮事件】
15/21

【これもネタだな...。体育祭とアクシデントと3組男子】

前回の続きです。


閑話限定(予定)のキャラが5人ほど登場する予定です。


体育祭本番まで1週間を切り、俺達はそれぞれ競技の最終調整に入っていた。

流侍は100mのタイムをあと0,5秒縮めるとか何とかで、

朝から走り込みの練習を継続。


茜里は50mを死んだ魚の様な目で走り続けていた。

運動が苦手な茜里だが、あらゆる競技の中で短距離だけ

唯一他人に誇れるタイムを残している。


真那は借り物競争に出るらしい。特にやるべき練習もなく、

暇だからだろうか流侍のタイム測定をしていた。


そして俺は......



「___虚しい......圧倒的な大差で勝利する気持ちとはこんなにも

虚しいものなのか...これが、勝者の心理か....。」



なんて馬鹿げた勝者の心理を味わっていた。



うしろの方で膝と両手をついて真っ白に燃え尽きている陸上部員を無視し、

遠くの空を眺め、黄昏ている俺の後頭部を凄まじい衝撃と痛みが襲う。



「何黄昏れてんだぁーーーーーーッ!!」

「ガハァッ!?」



前につんのめりながら後ろの人物に文句を言う。



「...いっつぇ...何すんだよ!峪嘉!」



俺の後頭部に綺麗な飛び蹴りをかましてくれたのは、同じクラスの男子生徒、

天パが特徴の『中田峪嘉』である。彼は運動が得意(俺ほどではないが)で、

競技は1500mに出場する予定である。



「うっせぇ!なに一人勝ち誇って黄昏れてんだ!カッコつけんなよ!」

「つけてねぇよ!それより、お前練習サボってていいのかよ?」

「何ぃ?」

「後ろ、ヤバいぜ?」

「何が...」



峪嘉が振り向くと同時に、ボール投げで使われるソフトボールが、

彼の額にもの凄い勢いでぶつかってきた。


恐らく140キロは出ているだろう。



「ンガァッ!?」

「...ほらな?言ったろ?ヤバいってさ...。」

「おい峪嘉!何サボってんだよ!」

「峪嘉!サボりはボール一発って言っただろ?」



ボールを峪嘉に投げつけてきたのは、これまた同じクラスの男子、

スポーツ刈りが特徴で野球部所属の『秦康治』と

クラスの小さなマスコット、陸上部の『岩田駿』の二人だった。



「ぃ...ってぇ......何すんだよコラァッ!?」

「約束を破った罰だバカ!」

「早く帰ってこないと『すずむし』って呼ぶぞぉ?」

「待てやコラァッ!!」



相変わらず元気だな。クラスの中は大体あんな感じで賑やかだ。

あのグループには、あと一人入っているのだが...おっと、来たようだ。



「ごめん!自販機結構並んでて...。」



と、申し訳なさ全開で走ってきたのも、同じクラスの男子

バレーボール部の『高沢光介』だ。



「おっせぇよ!」

「仕方ないだろ!並んでたんだよ!」

「嘘つけ!またお前教室でサボってたんだろ?」

「な!ん、んなわけねぇだろ!?」

「...はぁ、バレバレだっての...。」


「おい、すずむし!お前は罰としてもう一周だ!」

「ッ!上等だコラァ!...帰ってきたらドロップキック食らわせてやる...!」

「高沢君も、もう一周ね?」

「え」

「もう一周ね?」

「...分かりました......。」



岩田お得意の笑顔で威圧が決まり、高沢は泣き目になりながら

峪嘉と一周を競い始めた。


さて、俺ももう一回走ってきますか...。


それから数時間後、日がようやく傾き始めてきた頃、茜色に染まり始めた

太陽を虚ろな目で眺めていた茜里に問いかける。



「どうしたよ、茜里?」

「......茂...。」

「何?」

「...二人三脚の練習、するの...?」

「......お前は、どうしたいの?帰る?」

「...茂分の補給がしたい。やる。」

「了解。よっと...。」



...この学校の二人三脚は、二人が足を結んで一緒に走るのではなく、

取り敢えず二人一緒にゴールすればいい、という曖昧なものである。

そう、二人一緒にゴールすればいいということは一緒に走る必要はない。


例えば、片方が相方をおんぶしたりしてゴールするのも大丈夫なのだ。


だから俺達は、お姫様抱っこで行くことにした。



「...だ、大丈夫?私、重くない?」

「大丈夫だよ。むしろちゃんと食ってるのかってくらい軽いさ。」

「っ!......も、もう...///」



といった具合に、この学校の二人三脚はカップル御用達の競技なのである。


あ、一つ言っておくが、俺と茜里は決してカップルではない。

それだけは理解しておいてほしい。



「あ、茂。」

「なんだ?」

「今日の夕飯何が良い?」

「夕飯?...パスタかな?」

「分かった。帰り、買い物行こうね。」

「あいよ。」



傍から見ればカップル、会話の内容は夫婦のようだが、もう一度言っておく。

俺と茜里は、ただの幼馴染だ!



次回もお楽しみに!

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