不当な決闘~猶予として10分待とう~
すいません、仕事が、すいませんとりあえず今日は休みなので2話更新します。
「すまん、待たせたな、早速行こ・・・ん?アキラ殿はどちらに?」
髭の形を整えて現れたノイスは部屋を見回して彰を探している
「先輩なら先に行くからと窓から飛んで行きましたよ、ノイスさんが来たら中庭に向かうように言われました。」
翔はノイスの疑問に答えて椅子から立ち上がり、部屋を出る準備をする
準備と言っても持ち物は無いので立ち上がるだけで完了なのだが
「そういえばアキラ殿は飛べるのであったな、なら問題無かろう、行くとしましょうか」
そういって部屋を出るノイスに続き翔も部屋から出る
部屋から出ると廊下には使用人と思われる人達が居て何名かはこちらを嘲るような目で見ている
そんな視線に翔も気付きノイスを見ると
「すまぬ、どうやら先程の会話を盗み聞きしていた輩が居たようでなカケル殿のレベルが1と聞いて馬鹿にしているのだろう、過去の勇者も召喚されたときは同じだったというのに呆れたものだ」
そう言ってノイスは周りを見ると
「いつからここを担当している使用人は客人を品定めするのが仕事になった!貴様等の仕事は別にあるであろう!各自己の仕事に戻れ!」
と大声で言うと使用人達は急ぎ足で散り始めた。
「なんかすいません、僕のせいで」
それを見て翔は謝ろうとするが
「カケル殿が気にする事はない、レベルと言うのは言うなれば己の研鑽を数値化した物でな、戦闘をせずとも家事や勉強を積み重ねれば重ねるほど上がるのだ、まぁステータスはその研鑽した事に準じて上がるから学術をどんなに頑張っても上がるのは知識やそれに関する物だけでドラゴンを倒せる程強くなったりはしないが」
それを聞いて翔は使用人達の態度の理由を察した
「つまりレベルが1の僕は産まれてからずっと努力をせずに生きてきたと思われているのですね?」
「だろうな、カケル殿達の居た世界ではレベルという物はないからその状態でこちらに来ても最初は1になると知られてる筈なのだが、それを理解していない者が多くてな、召喚をする事が中々無いためそう言う知識が定着しないようだ、気を悪くさせてすまないな」
とノイスはやれやれと言わんばかりに首を振る
「いや、特に気にはしませんが先輩が怒りそうでそれが心配です」
と翔はこれから起こるであろう事を想像して痛む頭を抑える
「ガハハハっ!それは確かに恐ろしいの!そのときは儂も助太刀致そう」
「それ先輩を止める事にですよね?先輩の方にじゃないですよね?」
と笑うノイスに翔は確認していると床に大きな魔方陣が描かれている部屋に入った。
「こちらから中庭に直通で行けるようになっている、陣を見て良い気持ちをしないのは察するがいつかはカケル殿も使うもの故に早く慣れてほしい」
そう言うとノイスはその場にしゃがみ魔方陣に手を触れると魔方陣は光始め
「・・・慣れるように善処します」
光が収まる頃には中庭に到着していた。
そこには騎士や魔法使いの他にも沢山の人が居た。王族と思われる人達の席以外は埋め尽くす程に
そう、埋め尽くす程に居た、決闘を出来るようなスペースはどこにも見当たらない
その中から1人の女性がこちらに気付いて向かって来る
「カケル様っ!、でよろしいですよね?」
そしてカケルに話しかけてきた。当然、知らない女性に話しかけられたカケルは誰?と思って対応に困っていると
「王女様、王女様は報告でカケル殿をご存知かと思いますがカケル殿は今朝目覚めたばかりで王女様と面するのはこれが初でございますぞ」
とノイスがその女性、王女にそれとなく注意すると
「しっ、失礼しましたっ!私はエレオーナ=アラン=スペード、この国の第一王女をしております。気軽にエレナとお呼び下さい。以後お見知り置きを」
と、自己紹介をしてきたのでカケルも
「ご丁寧にありがとうございます。ご存知かと思いますが僕はカケル=テンドウと申します。このような場は不慣れな為多少は粗相等もありましょうがそこはご容赦をお願いします」
自己紹介を返すがそれを見てエレオーナはふふっと笑い
「同じ召喚された者でも挨拶の仕方は違いますのね。そんなに気を張らずとも大丈夫ですよ、むしろ知らぬ世界へと招いてしまった私達こそご容赦をお願いしたい所ですから」
と返事を返す、それに対してカケルは
「ご配慮ありがとうございます。ん?同じ召喚された?すいません!先日は先輩がご迷惑をおかけしました!」
慌てて謝る、そうだこの王女も昨日の場に居たのだ、王族の前であのような騒ぎは不味いと考えるが
「いえ、その事に関しては完全にこちらに非があります。大変申し訳ありませんでした。」
と言ってエレオーナは頭を下げようとして
「お待ち下さい王女様、頭を下げては昨日と同じ事の繰り返しとなってしまいますぞ」
咄嗟にノイスが止めるとエレオーナは周りを見て
「そうでした、ノイスありがとうございます。ところで話しは変わりますがどのような決闘をするのか聞いておりますか?とてもこの場では出来そうに無くて不思議なのですが先程からお父様も皆も教えてくれないのです」
「それは僕も知りたい所ですね、先輩に聞いてみましょう」
と彰の姿を探そうとするが、いきなり中庭に別の景色の映像が入り込む
そこは闘技場でちょび髭の騎士、ヒョロゥかと思われる人物が写っている
「離れた地から失礼、本日は私、ヒョロゥ=オーレルの決闘を観賞に来て頂き誠にありがとうございます。」
ヒョロゥは笑顔で挨拶をしてきた。その顔はこれから決闘をする者の顔とはとても思えない
「決闘を観賞って、自分が勝つとしか思ってない感じですね」
翔は画面に写るヒョロゥを見て小声でノイスに言う
「ヒョロゥは己が勝てる戦いしかせぬ者だからな、何かしかけをしているのであろう、それにしてもこの術はなんじゃ?遠見の術のようじゃがあれは見るだけで音は聞こえぬはず」
ノイスは翔の言葉に返事をするがいきなり現れた映像を気にしているようで、周りもそれに注意がいっている
「此度は当家が新しく開発した、連絡用魔法具の御披露目も兼ねさせて頂きます。現在こちらは王都城下町にある闘技場から送らせて頂いてます。」
ヒョロゥの言葉に周りは凄いと言わんばかりにどよめくが
「待って下さい!王都城下町って先輩はそんな事聞いてないですよ!」
と翔は慌てて声を出す、翔とノイスに決闘の時間と場所の知らせが来たとき彰もその場に居たのだ、その彰はここに来たら良いとしか言われていない、闘技場に行けるはずがないのだ
「そもそも闘技場は城下町の道の作り上、王城からはどんなに急いでも3時間はかかる!ヒョロゥよ!これは不当ではありませんかな!」
ノイスも怒りで顔を染めながら叫ぶが
「おかしいですね、当家の使用人に伝えるように言いつけた筈なのですが?」
ヒョロゥは笑顔で言うと翔は報告に来ていた使用人を睨むが
「あの場にヒョロゥ様と対峙する者が居れば報告したのですが居たのはカケル様とノイス様、後はかたわの子供だけでしたので、待機する部屋にも訪ねましたがどうやらご不在でして」
と笑顔で答える
周りは対峙者不在では決闘はどうするのかとざわめくが
「ふむ、待機部屋にも居なかったと言うことは相手側に責任があろう、猶予として10分待とう、時間になっても対峙者が現れなかった場合は不戦勝とする、更に不敬罪として処罰しよう」
と王がにやりと笑いながら宣言した。
続きは急いで書きますのでご容赦をお願いします。
むしろ読んでくれる人が居るのかわからないですが、とにかく頑張ります。




